ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5929,ネットの未来 A 〜リア充と、非リア
       <「鈴木さんにも分かるネットの未来」川上量生著>
   * ネット原住民とは
 この本を読みながら、リタイア後の私は、ネット原住民の仲間入りと、
ほくそ笑んでいたが、彼らは、そんな甘くないコテコテの引籠りの人種。
ネット原住民というより、ネット先住民といった方が正しい。
今では、スマフォが普及して、ネット社会という新世界に大量になだれ込ん
でいる。先住民にとって新大陸で、非常に迷惑という。カメラ機能を使い、
現実世界の楽しみを公開、先住民のプライドも、ズタズタに壊される。
 〜その辺を要約すると
≪世には「リア充」という言葉がある。これは、リアル(現実の生活)が充実
している人で、具体的にいうと、友人や彼女と日々楽しんでいる人をいう。
逆にリア充でない人を「非リア」と呼ぶ。ネット住民は、自らを基本的には
非リアと認識している。非リアに認定される条件は、もともと、もっと厳しく、
彼女がいるかどうか、それも人生の中で一度も彼女がいない、風俗経験すら
ない位でないと、非リアと認定されなかった。ネット上では、自分がリア充で
ないと主張することが重要になる。リア充は、ネット社会で憎悪の対象であり、
迫害の対象になる。
 ネット住民が誰かリア充を呼ぶとき、基本的にはその言葉に敵意が込められ
いる。ネットでよくみる言い回しに「リア充、氏ね」とか、「リア充、爆発しろ」
という。ちなみに、「氏ね」というのは、「死ね」という意味がある。
住民には、複雑な優劣等感が入り混じっている。
 ▽ ネット住民の劣等感の例
・現実社会で友達が少ない
・彼女・彼氏がいない
・学校でいじめられた経験がある
・自分の趣味の理解者がいない 話すと相手がひく。
 ▽ 優越感の例
・PC、ネットの使い方に詳しい
・新しい情報をネットを通じて調べる能力がある
・ネットリテラシー(何をすると炎上するか)に詳しい。
リア充は、最近では、肯定的な意味で使われることが多くなった。
「リア充」と同じぐらい重要な言葉が、「情報強者」「情報弱者」。
つまり、ネット検索で最新の情報、正しい知識を手に入れ得をしている人達。
今では、情報強者とは、賢い人、情報弱者は馬鹿、というニュアンスがある。≫

▼ 一日、16年以上、3〜4時間はパソコンの前に座っている私は、先住民と
 思い込んでいたが、後続の流民の一人、地続きの二つの世界に住む、大部分
の人たちでしかない。新しネット住民は、現実世界を楽しむ「リア充」で、
占められている。先住民は、その居場所を追いやられ、怒りに満ちている。
新大陸に居場所をつくってしまえば、これほど面白いところはない。流民の
私の実感は、<とにもかくにも、落ち着き、充実感があり、面白い!>

・・・・・・
5564,閑話小題 〜にほん縦断こころ旅 〜A
2016年06月09日(木)
   * 自転車に乗ってとうとう6年目  火野正平
 「文芸春秋・4月号」に火野正平の『自転車に乗ってとうとう6年目』があった。
私自身が、8年目になるので、これに触発され始めたのではない。兎にも角にも、
直に川辺の自然の中を電動アシストの力を借りて、疾走するのは、この上なく
気持ちがよい。 車輪付のグライダーに乗ったようである。
 数年前から、NHK/BSで、朝食を食べながら、この番組を観るのが
日常になっている。あの目線で、土手を突っ走った直後のため、何か延長上
にいるような錯覚をすることシバシバ。 人懐こい火野の生の声が聞こえて
きそうな文章である。  〜全文を2回に分けて紹介する。
【 最初にNHKプロデューサーの企画を聞いた時、「アホちゃうか」と思ったよ。
普通、火野正平にこんなの頼まないでしょ(笑)。俺が自転車に乗って日本全国を
旅する番組『にっぽん縦断こころ旅』(NHKBSプレミアム)も、今年の三日からの
放送でとうとう六年目。去年の秋に通算五百日を突破したから、一年で百日は
自転車に乗っている。六十六歳でこれだけ乗っている人は、なかなかいないだろ。

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06月09日(金)
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