ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5888,閑話小題 〜タクシードライバー
* タクシー車内は
わけアリの運転手が、様々な事件に遭遇するドラマ
『女タクシードライバーの事件日誌』〜主演・余貴美子と、
『タクシードライバーの推理日誌』〜主演・渡瀬恒彦のドラマのほぼ全てを
何度か見ている。 渡瀬のドライバーは、元刑事の経歴を持つタクシー運転手が、
元刑事の視線を通して、乗客が関わる事件を解決する推理ドラマ。
2017年初夏に第40作の撮影が予定してあったが、主演の渡瀬が2017年3月に
死去したため、2016年放送の第39作で最後となった。
余貴美子のドライバーは、亡き夫が事件に巻き込まれ死亡。 ドライバーを
しながら事件の真相を追うもの。 タクシー車内は、考えてみれば妙な空間。
一瞬だがフッと気が緩んでしまう運転手と客の目的地までの共有空間。
景気話とか、ドライバーの身の上話が、色いろ考えさせられる。
〜10数年程前、一度、書いた内容を検索したもの〜
【 25年ほど前に、札幌でタクシーに0時ごろに乗ったとき、
運転手に「深夜の勤務は幾らほど出るのか?」と聞いたところ、
その内容に一瞬にして酔いが醒めてしまったことがあった。
「札幌はね~、最悪の景気なの。私も問屋を倒産させてしまって〜
最後の生き残りをかけて運転手をしているの。といって今さら正社員じゃ
無理なの。夜のタクシーは、殆ど私と同じ立場の中途半端の中年が小金を
稼ぐため、タクシー会社と契約して夜間だけ車を借りているの。
客を拾えなければ収入はゼロだから必死。何処で客を拾うか、ハンターと
一緒で勘が頼り。とにかく生きていかなくてはならないからね〜辛いよ!」】
〜いま一つ〜 地元で、<稼ぎは、どのくらい?の質問に>
【 自分が子供の頃に、両親が離婚をして母親の女手一つで育てられ、
生活の為、中学卒業と同時に働きに出たの。しかし、中卒じゃ、給料が
低いし…職を転々をした後、水商売に。そこで知り合ったホステスと結婚し、
店を開いたけれど、家内は一人娘を捨てて客と駆け落ち。結婚をして出て
いった。母親は今も元気で同居をしている。手取り17〜18万と、母親の
年金だけで、蓄えはない。人生に良いことは、あまり無く、虚しい。
これで母親が亡くなったとしたら、と考えると… 】
――
海外の刑事ドラマや映画にも多く、加害者、被害者の立場で遭遇する
ストーリーが多くある。今では車内に録画機能がついているため、客も気が
許せない。来年あたりから、相乗りが認可されるというが、そこに更に
ドラマが生じるのだろう。大都会の移動空間の小さな密室に、様々な
‘人間的、あまりに人間的なドラマ’を乗せて、今も走っている。
・・・・・・
5523,若者よ、外に出よ! ー� トルコ編
2016年04月29日(金)
〜『人生の教科書』 なかにし礼著
トルコは日本人にとって何か懐かしいような馴染深い感じがする。
東西の境目の地勢的位置がトルコという国を特徴付けている。それと、
極東アジアの小国が、敵国・ロシアのバルチック艦隊を撃破したことも、
彼らにとって大きな衝撃として今でも残っていて、異様な親近感がある。
* トルコで自分の中の神秘を知る
≪ トルコのイスタンブールという街は紀元前からずっと途絶えることなく
現在も生き続けている街だ。そんな街はイスタンブール以外にない。
パリなんて街として始まったのは12世紀からだ。ニューヨーク、ロンドン、
東京、みんなまだ新しい街と言っていい。 紀元前から栄えていまだに続く
大きな街はイスタンブールだけなのだ。ボスポラス海峡を挟んで2キロ先に
アジアがあり、手前がヨーロッパという風景の素晴らしさ、東洋と西洋の文化
が交差し、融合し、新たなものを生み出してきた街。人類の歴史が濃縮された
街が今もなお残って生きている。そこに飛び込んでいくことは計り知れない
刺激を与えてくれるはずだ。コンヤという街がある、「スーフィー」という
イスラムの愛の神秘主義者たちの街だ。高い帽子をかぶり、白いスカート状の
服を身につけてクルクルと無限に回って踊る。セマー(旋回舞踏)という
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04月29日(土)
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