ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5851,物語で経験する「生老病死」 −2
      
       <老いの風景 ー物語で経験する「生老病死」〜石光勝・著 >
  * 人生を色分けすると <青春、黄夏、赤秋、白冬> 
 古代の中国の「陰陽五行」による季節・色わけがある。
  ネット検索によると、
ー色 五行 季節 ー
 青 木 【春】 東
 朱 火 【夏】 南
 黄 土 長夏(土用)
 白 金 【秋】 西
 黒 水 【冬】 北 とあった。 
 ちなみに、フランスの国旗は、
・青=自由 ・赤=平等 ・白=博愛の意味。
 三色の色合いに、若者、青年、老年の各世代が共に、の意味まであったか
どうか? この二つを合わせると、青春期には自由を謳歌し、成人期は平等に、
老年期には博愛を主とすべし、といえば成程、理になる…
 <青春、黄夏、赤秋、白冬>の色分けを、現代に合わされば、
<壮年期は「朱夏」、還暦辺りから「白秋」、後期高齢者は「玄冬」と。
白い秋の定年ではいかにも侘しいし、黒い冬の余生はやりきれない>と。
そこで著者は、夏は逞しい陽光の黄色。秋は枯れなんとする前に燃える紅葉の
赤を。冬は同じ「やりつくしてない」を表すにしても、人それぞれ色づけられる
雪の白さの色分けに、という。71歳の私は、さしずめ日没直前の地平線の黄金色
のはずだが。 65〜74歳の前期高齢者が黄色で、75歳以降の後期高齢者が白。
そしてブラックに… 75歳以降がブラックは? 実感として白からネズミ色へ。
石原慎太郎の残姿を見るにつけ、85歳辺りからは、ねずみ色からブラックに。
 
・・・・・・
5486,人生で最も大切な技術 ー33 聞き、考え、瞑想する
2016年03月23日(水)
   『幸福の探求―人生で最も大切な技術』マチウ リカール著
   * 聞き、考え、瞑想する
「聞き、考え、瞑想する」の「聞き」を、「読み」に置換えてみると、
この随想日記は、「考え」のプロセスになり、その後、「瞑想」で血肉化する
ことになる。特に、数年前の同月同日のテーマを読返すことは、一度、記憶
から消えていることが多いため、新たな視線が瞑想かわりになる。得た知識、
情報を地頭で考えられるまでには、噛み砕く必要性があり、何度か考え、
かつ、瞑想する役割を果たしてくれる。 
  〜その辺りから〜
≪ どのような分野の見習修行にも共通することだが、精神的な鍛錬に
 おいても、いくつもの段階を経て前進する。最初は師の教えを受け、次に、
その教えを自分のものとして吸収することが必要となる。生まれながらに
知識を備えた子供はいない。そして、体得した知識が、ほとんど開かれる
ことのない美しい装飾本のような無用の長物とならないよう、活用することを
心がけねばならない。教えられた知識の意味を深く考えることも大切である。
 釈迦は弟子たちにこう説いている。「私への尊敬の念だけで、私の教えを
鵜呑みにしてはならない。金の細工師が金を切り、熱し、叩いて調べるように、
私の教えを吟味し、試しなさい」。 師の教えを頭で把握するだけでは不十分。
それは、医者の処方箋を枕元に置きざりにするとか、「治った、治った」と
唱えることが、病気の治癒を意味しないのと同じこと。 学習した知識を、
心を流れる想念に一体化させ、包括的なものとしてまとめる作業が必要。
 こうすることで、頭の中で組み立てられた理論が、具体的な自己変革に
結びつく。これまでにも触れたように、これが瞑想の意味するものである。
 すなわち、これまでとは違う、新しい在り様に慣れ親しむことである。
瞑想を実践することで、親切、忍耐、寛容などのポジティプな特質が自然に
身についてくる。そして瞑想を続けることでは特質は強化されない。
 最初は短時間でもかまわないが、この訓練を規則正しく続けているうちに、
特質が自分のものとして同化し、隅々にまで浸透してゆき、ついには第二の
天性として習慣化するようになる。平常心を体得するための瞑想を続けるのも
いいだろう。それには、例えば、花、感情、アイデア、仏像などの対象を決め、

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03月23日(木)
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