ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[383492hit]

■5823,閑話小題 〜しまった! ーああ勘違いー 11
   * ああ勘違い    <第6章「フレーミング〜ああ勘違い」>
・「日常の多くのもめ事は間違ったフレーミング(問題を捉える枠組み)が原因」
 解) 相互理解というが、人は相互理解など出来るのか? 自分の思いこみ
 (偏見)を貼り付けているだけで理解など出来ようがない。認識は、「主観が
 対象を従えるのであって、客観に主観が従うのではない」という道理。
 フレミングの共通化など、土台無理の話。烏合をフレーミングと勘違いした衆。
 楽で、寂しくなく、温もりがあるが… 
・「600人のうち200人‘助かる’選択肢が、400人‘死ぬ’選択肢より
  好まれる」‘助かる’方が、‘死ぬ’より、2倍の言葉のインパクトが強い。
 解) 言葉の持つ魔力。政治家が、言葉の持つ、効果を利用する。
・「結果が出るのが先であればギャンブルも辞さないが、すぐ出れば慎重になる」
 解)宝くじのキャンペーンは、長いほど、売れゆきが良くなることになる。
・「ローン案内に女性の写真を載せるだけで利率を5ポイント下げたのと同効果
  があった」 
 解)韓国では整形が普及しているというが、少しバランスをなおすだけで、
  売れゆきが増えるというのも、ドラマのヒロインが美形=正義のバイアスが
  強いため。考えてみれば不思議だが…
・「アンカー効果(問題に直面した人は答えを一定の数字に結びつける。
 「セット価格」や「一人何個まで」など)」 
――
▼フレーミング効果で、英国の研究者が行った実験。《食品店のワインの選択に、
 同じ値段の辛口のワインを並べて、フランスとドイツの音楽を隔日に流した。
その売れ行き結果が3〜4倍も流した国のワインが売れていた。当人たちは、その
影響に全く気付いてなかった》という。
 如何に人間はバイアスで捻じ曲がっているか、ということ。だから、バカンス
などで、日常から離れて、捻じれを自覚する必要がある。30年の新潟〜長岡間の
新幹線通勤が、地域間のバイアスの矯正をしていたようだ。20年間の年2回の
秘異境旅行も然り。で、地元バイアスを通すと大変な人!どっちが?、どっちも!
秀吉の辞世「露とおち 露と消えにし わが身かな 難波のことも 夢のまた夢」
天国も地獄も現世にあり。 それもまた夢…とすると、刹那に味わうしかない。  
 勘違いのままの夢の中で良いのかも。所詮は、娑婆は娑婆!シャボン玉のよう。
                 
・・・・・・
5457,閑話小題 〜政治を哲学する
2016年02月23日(火)
           「世界の哲学思想」小須田健著」より
   * 政治に対して哲学ができることは?
 政治には、烏合の衆をまとめて理想の世界に導く役割がある。そのためには
哲学が背景になければならないが、目先の力学も必要になる。政(まつりごと)
を治めるのが、まず第一になる。ここで「政治とは様々な意見の対立がある
ことを前提とした上で、おたがいに共有できる土台を作れるかを目指す」と、
明示している。 高度成長期には、成長を。低成長期には、低成長の政策を
とるのが政治。哲学は、それらを鳥瞰した視点を持たなければならない。
だから哲学からは安易な答えは出してはならない。 ここで、政治についての
本質をズバリついている。 〜その辺りから〜
≪ プラトンたち古代哲学者が活躍した時代から現代にいたるまで、哲学の扱う
 問題はあきれるくらい変わっていません。もともと哲学とは、千年単位で思考
する営みであるため、一年や二年といった短期的な問題に答えていくのには、
あまり向いていないところがあります。つまり哲学とは、政治や社会や、急務な
課題に答えるものではないのです。
 では哲学が、政治や社会問題に対してまったく無力かといえばそうでもない。
哲学は、どんな問題に対しても安易に答えを出してしまう私たちを戒め、
自制を促す力をもっています。数学の問題のように、ただひとつの明確な答え
が領域が確かにあります。しかし、現代の、政治・社会問題には簡単に割り

[5]続きを読む

02月23日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る