ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5815,緩和小題 〜しまった! ー見れど見えずー 3
< しまった! 「失敗の心理」を科学する
ジョゼフ・T・ハリナン (著) >
* 見ていても見えているとは限らない
「人生の幸せは金ではなくその人に与えられた時間の過ごし方にある」が良い。
古希も過ぎ、70歳代に入り一年。残された時間は、5〜10年在るか無しか。
その間の過ごし方は、やり残したことを遣り、好きなことを好きなようにして
過ごすこと。 その点、現状は満足できるといってよい。
6年前のリタイア時に、精神のバランスを崩さないためにと、少し厳しめの
一日、一週単位のスケジュールをたて、実行し、現在に至っている。
「習慣は第二の自己」というが、その点、我ながら充実している。16年続けて
いる、この「随想日記」の掲載が『核』になる。与えられた時間を好きなこと
に徹せるなら、これほどの幸せはない。で、書きながら思うことは、これまで
気づかなかった、「しまった!」ことばかり。 人生すべからく「ったく!」
と、「あ〜良かった!」で、「まっ、いいか」の諦念で成立っている。そこで、
美空ひばりの<悲しい酒>の台詞が落ちになる。 この本には、面白い逸話が
次々と出てくる。上手くいった背後には、失敗が数限りあるが、人はそれを
敢えて表立てないだけ。「失敗したって良いじゃないか」は、結果オオライ
なればこそ言えること。その上に、「手ごわい、あと知恵バイアス」がある。
その上に、「見ていても見えているとは限らない」ときている。真に見える
のが、目の前にたてた一本の指の幅2cmだけ。人間とはそんなもの。
その一つが、「不思議なドアの実験」
<仕掛け人の「よそ者」に、大学を歩いている学生に道を尋ねるように指示。
この実験にはヒネリがはいっていて、よそ者と学生の間を、ドアを運ぶ二人
の学生が割って入る。その時、ドアを運ぶ1人が「よそ者」と入れ替わる。
ドアを通り過ぎた時には別人の男は素知らぬ顔で話しを続けるが、歩行者は、
そのことに気づいたか?という実験。 実は気づかない方が多かった。
気づいたのは15人にうち7人だけだった。>
信じられない結果だが、気付いた7人は、ほぼ同年代の人だったという。
TVのお笑いで、SC内のモールで、同じ設定で違う人と入れ替わり、その驚きの
反応をみて笑いをとるの場面を見たことがある。 それだめでない、
<厳しいはずの運輸安全局の潜入調査によると、飛行機に乗客の拳銃検査で、
4丁に1丁の割で、手荷物に隠した爆弾と、材料の60%が見落とされた。>
彼らエキスパートですら見落とすのだから、私たちは何おかいわんや。>
初回にみる映画より、二度目の方が、画面を冷静にみるため、新鮮に思える
経験が誰にでもある。映画館を出たと同時に、全てが忘却の彼方。
本も新聞も雑誌なら、尚のこと。で、こうして書き残し、毎年、読み返す。
「見てなくとも、見ている気になっているのが、凡庸な我々、問題は自覚が
出来ているかどうか。少ないほどゾンビ人間に陥っていく。要するに世間様!
・・・・・・
5449,閑話小題 〜木鶏クラブにて −�
2016年02月15日(月)
* これが老いの悲しみということですか?
最近、何かがおかしい。一昨日、新潟の「木鶏クラブ」の新年会に出席。
・まず出発時に、金券ショップで買っておいた新潟〜長岡間のS切符を忘れて、
駅から引き返して一時間後の新幹線に乗る。
・次は、途中参加もあったが、会費を払うのを忘れていて、家内に、
『会費は幾らだった? それも酔払って払ってきたの?』と言われ、
払ってなかったことに気づいた。
・更に、新潟駅の最終の出発時刻を間違えメモをし乗り遅れ、23時過ぎ
の普通列車に71分も揺られ、着いたのが0時半。
一週間単位の日程以外の何かがあると、忘れ物や、思い込みなどで逸脱して
しまう。 残念だが普段は自覚できない老いによる緩みがさせる業。
久々の会でも、ハイになり、馬鹿のことを言ったり、したりしていたのだろう。
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02月15日(水)
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