ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5773,「イスラム世界との対話は可能か」〜塩野七生
IS問題、中近東と欧州のテロと戦争問題、数千年前のユダヤとアラブ
の問題のため、その根は深い。今後、永劫に続いていく問題である。
一年前の<文藝春秋新年特別号>の塩野七生のコラム記事
「イスラム世界との対話は可能か」が、欧州と中東問題を考える参考になる。
〜このコラムを簡略にすると〜
≪・「多神教と一神教のちがいは、多神と一神の数ではなく、
『自分は信じていないが、信じている他者の信仰は尊重するのが多神教』で、
反対に、『一神教は、自分が信じている宗教だけが真の宗教で、他はすべて
邪教』になる。邪教の徒であるからには、殺すのもOK、奴隷にするのもOK。」
筆者は、多神教の方が、一神教よりも自然への畏敬、他者との共生、思い
やりなどの点で優れていると述べる。。
・「この人々(穏健イスラム教徒)は、首切り集団を非難して言う。
彼らがやっていることは、「ジハード」(聖戦)ではない、と。
それでいながら聖戦自体は、否定しないのだ。」
・「両宗教(イスラム教とキリスト教)の共生の証として、ヨーロッパにも
より多くのモスクを建ててほしいと言う。これにキリスト教側は、口には
出さないが、心中では、「イスラム諸国の大都市に、ヨーロッパ並みに壮麗な
キリスト教会を建てるのは認めていないのに、なぜ?」と思っている(P.92~93)
――
▼ 島国の日本は砂漠の民の一神教にはそぐわない。世界は白、赤、黄、黒色
と、それらが混合した人種で成立っている。 白はユダヤ、キリスト教。
赤がイスラム教。キリスト教。黄色が仏教。インドは、それら混合した差別教
のヒンズー教。それらに国家、民族等が組合さって差別化されている。
イスラムとキリスト教の対話が可能か?と問われれば、アラブと欧州人の同居は、
所詮、無理の話。砂漠の民が、豊かな地の欧州人の考え方が全く違う。
人種混合国家のアメリカが、トランプを大統領に選出したのは、中産階級未満の
白人が起こした乱である。ということは、今後、人種差別と、殺戮が更に拡大
していくことになる。恐ろしいかなである。トランプは、プーチンが後ろ盾で
つくられた傀儡とまではいわないが、彼のクリントンへの「メール問題」は、
明らかに… ? トランプは、最後には、オバマの影に押しつぶされ消滅
する運命にある。 問題は、副大統領が大統領に替わった時に、どうなるか!
・・・・・・
5408,2016年 新年に ーB 日本衰退は1985年から始まった ーB
2016年01月04日(月)
『グローバリズムという病』平川克美著
* 日本衰退のすべては1985年から始まった ーB
バブル崩壊は、第二次大戦以来の敗戦であり、以来、衰退が続いたまま。
アメリカのいうがまま、バブルを引起し、その結果のバブル崩壊である。
欧米系の金融機関は、これをチャンスに、株式などで大儲けをした。
経済支配下にある属国の手を捻っただけだが、日本にとって塗炭の
苦しみが待っていた。
≪ アメリカ側は日本企業の競争力の原泉である、日本の銀行の融資力を殺ぎ,
つぎに日本の産業全般に行きわたっている構造、とりわけ関税障壁をターゲット
にした構造改革を日本側に迫った。「貿易の不均衡をなくし、日本が経済発展
するため」という表向きの形容とは違って、このときのアメリカにとっては
日本の産業力はまさに「死活的脅威」であり、この脅威を取り除くための
「経済戦争」を仕掛けようとしていた。 ルール変更であった。
日本は当時空前のバブルに沸いていた。銀行もまた多額の不動産を抱え込んで
おり、それを資産計上していた。それゆえに前記の世界の銀行ベストテンに
六行も入るという状況がうまれていたわけである。
1988年、スイスのバーゼルにおいて、銀行の健全化に向けての国際基準が
策定されてた。それがBIS規制である。国際業務を行うためには、8%を超える
自己資本比率が必要であるということが定められた。
表向きは、金融システムの健全化ということであった。
1991年2月には、日本のバブルが崩壊する。そうなると、含み資産を自己資本
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01月04日(水)
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