ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5649,不幸な国の幸福論 〜④
<不幸な国の幸福論 2009/12/16 加賀乙彦 (著)>
* 自殺の原因が多い「ウツ病」が急増
≪1996年には43.3万人であったウツ病の総患者は1999年には44.1万人と横ばい
であったが、その後、2002年には71.1万人、2005年には92.4万人、2008年には
104万人と9年間で2.4倍に増加している≫
▼ この6年後の2014年に111万というから、6%増。青年期は、多かれ少なかれ、
精神が肉体の変化について行かず、躁鬱気味の状態にある。精神も肉体と同じ、
健康管理が必要である。人の周囲は「世間」という何も考えない人たちがとり
囲んでいる。そして、その毒は、注意しないと、精神がやられる毒。それは、
無意識に刷り込まれた「考えない」という習性。その集団が世間という蓄群。
その重症が、ウツ病。そして自殺に至ることもある。 それから逃れるために、
独り遊びの世界、趣味を持つこと。趣味を木に例えると、木を囲んだ門で囲み、
「閑」静の状態になれる世界が必要である。自殺こそ「閑静」の世界?
閑静の向こうの暗黒の世界が、生まれる以前ということか。
* 刷り込まれた考えないという習性
人生は、18歳までに刷りこまれた先入観を一生かけて壊していく過程である。
その逆に、その先入観を強固にして小さな世界を更に狭めるのが世間人。
別名、ゾンビ。これに、やられ「ウツ症」「ウツ病」、そして「自殺願望」、
「自殺」と、あい及んでいく。近所を見渡しただけでも・・ その本質は、
窒息死である。それは、独りになって、考えないことが起因している。
〜その辺りから〜
≪ 徳川の治世、幕藩体制が固まるまでには島原の乱をはじめ幾つもの一揆が
起りましたが、それらが厳しく弾圧されると、人々は唯々諾々とお上に従う道を
選びました。人間というのは、どうせ無理長いものには巻かれろといった気持ち
が強まると、それについて考えること自体をやめてしまう傾向があるものです。
江戸庶民も、お上のすることには口をはさめないのだから考えてもしょうが
ない、考えれば考えるほど不満が募りつらくなるだけ… と、自分の半径数十m
内のことだけを考えて生きるようになったのでしょう。
そもそも、人とうまくやっていくことを第一に考える日本のような社会では、
考える力自体が育ちにくい。一人ひとりが私はこう思うと自分の意見を主張し、
対等な立場で論じ合ってこそ、互いの考えを深めていくことができるのですから。
そういう日本人の性向は、二百六十五年に及ぶ世界に例を見ない江戸の平和の
なかでさらに強まり、考えるという知性が少しずつ骨抜きにされていったような
気がします。江戸が明治に変わっても、富国強兵を第一とする政府によって、
庶民は政治や社会について考えないこと、勤勉で命じられたとおりに行動する
兵士や労働者であることを強いられた。大正時代、人々のあいだに自由と権利
を求める気風が高まったけれど、その大正デモクラシーも20年と続かなかい。≫
▼ 自分の半径十m内の事象が現実世界と信じて疑わない人たちが、「畜群」。
ネット世界が、国境の垣根を壊しつつあるが、逆に、「畜群」の世界にとって、
有効に働く作用にもなる。考える前に、他人の考えに従うことが、当人には
手っとり早いからだ。ボウフラの群れ化である。ボウフラはボウフラの住む
水溜りしか世界を知らない。そのボウフラに元々考えなど必要としない。
必要なことは、他の虫の餌食にならないこと。自分からみて、無知は罪と思う。
・・・・・・
5284,閑話小題 〜高齢者運転の講習と適性検査
2015年09月02日(水)
* 高齢者運転講習と適性検査
一昨日、70歳の免許証の書換えを前にした、法定の『高齢者運転講習と
適性検査』を受けてきた。参加者が10名(その中に、田中真紀子もいた)、
時間は14〜17時までの三時間。講義、ビデオ、目の検査、適性検査、実際
の運転検査など、かなり真剣な内容。 どうも目が不適正で、このままだと
不合格になりそうである。書換えまで5ヶ月あるので、近々に病院で検査に行く
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09月02日(金)
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