ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5607,恋愛心理学 〜⑧ 魅了的なからだとは
『美人の正体』〜越智啓太著
* ウエストのくびれに惹かれる訳
男が胸と腰のくびれで、妊娠しやすいシグナルを1・3秒で認識するという。
ヒヒ猿のメスの尻が赤くなる人間バージョンである。で、唇を赤く塗るのは?
牝ヒヒの尻の赤の熟れているサインと同じ。 〜その辺りから〜
≪ 男が女のウエストのくびれや、乳房に惹かれるのは、
1、妊娠しやすさのシグナルになっている
2、妊娠可能な成熟状態を意味するシグナル
3、現在、妊娠してないシグナル(乳房は違うが・・)
4、妊娠けいぞくや授乳などの育児能力のシグナル
5、健康のシグナルになっている ≫
▼ 現在、興味深い指摘がなされているのは、くびれている女性ほど、その
子供の知能が高いという。何か逆のような気がするが。 男がくびれに
腰に目がいくのは、「遊牧民族が馬上から、女を奪略しやすい体形のため」説
を聞いて納得したことがある。 日本は農耕社会のため、美人は下膨れで、
むしろ、くびれてない体形を好んだようだ。逆にビキニ姿が多いブラジルでは、
くびれと、お尻の形、特に後ろ姿が、美形の判断材料になっているとか。
ブラジルで振返る美人は、「お尻3割、くびれ7割」というところ。
・・・・・・
5242,他諺の空似 〜ことわざ人類学 〜①
2015年07月22日(水)
『他諺の空似 〜ことわざ人類学』米原万理著
* 医者の不養生
この本の第一章の冒頭からして、際どい下ネタで引きこむ。
男なら、目くじらを立てたくなるが、女だから良いだろうになる。
さすがにロシア文学の翻訳家、かつエッセイストである。その彼女も
9年前に癌で他界している。『ガセネタ&シモネッタ』の本を出しているから、
この程度で驚いている方が野暮! 〜その辺りから〜
≪ 「ママ、ママ」 出張先から帰宅するなり、娘が駆け寄って来て、
コートを脱ぐあいだも息継ぎするのも忘れてしゃべりまくる。
「きのうママがお留守のあいだにね、パパったら綺麗なお姉さんを連れてきたの。
それでね、リビングのソファーでね、一緒に横になってね、お姉さんのスカート
まくり上げちゃったの。それで股のあいだにね……」ここで娘は肺に溜めて
いた空気を使い切ったらしく、息を吸い込んだので、抱きしめて言った。
「はるかちゃん、もうすぐパパがお仕事から帰ってくるでしょう。
お話の続きはそのときにしてね」 まもなく夫が帰宅し、親子三人で
夕食の卓を囲んだ。頃合いを見ておもむろに娘を促した。
「はるかちゃん、ママがきのう留守していたときに、パパが何をしていたのか、
話してちょうだい」 夫は飲んでいたみそ汁を喉に詰まらせて咳き込むが、
娘は得意になってしゃべり始めた。
「パパったら、お姉さんの股のあいだにね、ほら、パパが出張中に
ママがよく連れてくるオジサンのものを口の中にくわえるでしょう。
あれと同じものを突っ込んでたみたいなんだ」
これは最近離婚した女友達Fから聞き出した離婚の発端。ちなみに別れた
夫は彼女の二十何人目かの男で八歳年下、初婚から数えて七人目の夫だった。
「あいつの純粋さに惚れて結婚したのに、若い女と浮気しやがって、許せないわ」
Fはひとしきり息巻いたものの稼ぎのいい前夫と別れるや生活水準が急降下した
のだろう、今更ながら、「やぶ蛇だったんだよねえ」などと口惜しげである。
思わず、「ちょっと、やぶ蛇ってのは違うんじゃないの」と茶々を入れた。
Fのノー天気な自己中心主義は、観察する分には面白いが、諺の使い方が
間違っているとなったら話は別。 ・・・ Fが怪訝な視線を向けているのに
気づいて弁明。「あんたの場合は、むしろ、盗人猛々しいとか、自分のことは
棚に上げてって言うんじゃないの? 彼の浮気を裁ける立場じゃないでしょう。」
「医者の不養生・坊主の不信心昔より然りと『風流志道伝』にもあるでしょうが。
浮気性の人間に限って、他人の浮気を許せないものなの。」 ・・・ ≫
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07月22日(金)
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