ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5491, 閑話小題 〜白鵬の涙
* 白鵬の涙
白鵬が千秋楽の結びの一番で勝って優勝をした。が、横綱同士の相手は
負傷をおして出てきた手負いに、立会いに飛んでしまった。まさか、それで
負けるとは思いもしなかった言い訳もあるが、その瞬間、会場の半分近くが、
祝賀の式典を無視して会場を去っていた。「さっさとモンゴルに帰れ」とか、
「横綱の面汚し」とかが、TVの画面を通して聞こえてきた。解説の二人も、
口を極めて非難をしていたが、これも当然だろう。モンゴルの国籍が、引退後
の部屋持ち親方の道がないことなど、36回優勝なればこその不満が見え隠れ。
今場所の半ばに、勝負のついた力士への駄目押しの力士が、モロに勝負審番の
親方にぶつかり、三ヶ月の重症をおわせて厳重注意を受けたことも、この
らしからぬ立合いに出たのだろう。引退勧告まではないとしても、大きな
汚点になってしまった。
≪ 立ち合いの変化に場内からは大ブーイングと罵声(ばせい)が飛び交った。
取組後の優勝インタビューでは複雑な感情が絡み合い、涙を流して絶句。
異例の謝罪も口にした。
水を打ったような静寂が、罵声とため息で破られる。36度目の優勝を
決める結びの一番。気も伝わらなければ、熱もない。わずか1秒1。
懸賞を受け取る白鵬の表情は、かたくなる。「勝ったらなんでもええんか!」。
土俵下で行われた優勝インタビュー。拍手よりも、痛烈なやじが白鵬の背中に
浴びせられた。「あの変化で決まるとは思わなかった。本当に申し訳ない」。
あふれる涙で数秒間、絶句した。 稀勢の里が2敗を守り、星を落とせば優勝
決定戦へもつれ込む。かたずを飲む観衆の前で、白鵬が立ち合いで変化した。
右手を日馬富士の顔の前に突き出し、左へ大きく体を開く。目標を失った相手
は何もできずに土俵下へ飛び出した。横綱の気概を捨ててまで、抱きたかった
36度目の賜杯。「36」という数字に、かねてから強いこだわりがあった。
母国モンゴル相撲の元横綱、父・ムンフバトさんは年に1度の国民的行事
「ナーダム」のモンゴル相撲で6度も優勝した偉大な英雄。年6場所開催
される大相撲に置きかえれば、36は6年分の優勝回数にあたるからだ。
やはり、そう長くは持たないだろう、モンゴル人とは肌合いが違うのか。
* 琴奨菊の、この始末
琴奨菊の結果は、白鵬の涙で目立たなくなったのが救いだったが、過去の
実積からみて当然といえば当然。押し相撲の勢いからみて、「もしかして」の
期待が無いでもなかったが、あのハシャギ用からしても、何をかいわんや。
それほど、勝負の世界は厳しい戦場。実力からして、この勢いで横綱に
なっても、直ぐに、引退が待っている。なら、この結果は、最良ということ。
・・・・・・
4761,ぼんやり時間をしてますか?
2014年03月28日(金)
ーひと言でいいのですー吉川直美編 より
* ぼんやり時間
これを読んで気づいたことが、3年前からのリタイアで「ぼんやり時間」が
少なかったこと。当時、心配したのが、心の空白からくるウツ症である。
それも初老性ウツを、周辺で何人か見ている。そこで、無為の時間を最小にする
ことを第一にすること。そのために、早朝から、寝るまでミニ・サイクリングと、
スポーツジム通いで運動をすること。そして、ブログ作成、ネット・サーフィン、
TVの連続ドラマと、週一の映画館通いなどを組込んで置くことで、まずは
3年間を乗越えることにし、合間に、寝室、書斎で空白を置くことにした。
それが私の「ぼんやり時間」。 〜その箇所から〜
《「ぼんやりしているのは人間にとって非常に大切な貴い時間である。
単に漠然と貴いと言っている訳ではなく、この間に、本人はどの程度意識
しているか分からないが、必す貯えられているものがある。」〜串田孫一より
一日の予定が、朝から晩まで有意義な計画で埋め尽くされてはいませんか。
スケジュール帳に有益な予定が 隙間なく詰まっていないと、人生を無駄に
しているようでそわそわしませんか。白紙の部分は無益な時間ではなく、自由
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03月28日(月)
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