ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5393,自分史の書き方  ー⑤
         『自分史の書き方』立花 隆(著)
   * 長く文章を書き続ける最大のコツ
 15年近く書き続けてきて、やっと話すように書けるようになってきた。
会話、対話で、複数の相手をする時、ダラダラした内容では、気持ちを
逸らすことになる。要点を簡潔に伝えるには、詰まったら、内容を変える
しかない。書くことも同じで「少し強引でも、段落を変えろ」ということ。
滅入ったとき、居間から書斎か寝室に居場所を変えたり、TVのチャネルを
変えたり、外出をしたり、ちょっと知恵を使えばよい。これも生活の中の
段落を付ける事と同じ。 自然に身についてはいたのだろうが、文章の段落
を意識的に強引に変えることはしてなかった。
  〜その辺りから〜
≪ 人に読ませる文章をこれまでまったく書いたことのない人がしばしば
おちいる誤りは、文章をどこで区切ったらいいのかわからないので、
とにかく【いつまでもダラダラしまりがない文章を書いてしまうという失敗】
である。その解決は意外と簡単で、とにかくいま書いている文章の途中でも
いいから「。」を付けて、強引にその文章を終わりにしてしまうことである。
 次に、過去の文章は忘れて、前の文章が中途半端のままでもかまわないから、
次の行の頭を一段下げて、なんでもいいから別の文章をはじめてしまうこと。
頭を一字下げた形で新しい文章をはじめることを「段落を付ける」という。
 文章というのは不思議なもので、《段落さえ付いていれば、読む人の頭が
自動的に切り替わって突然まったく新しい文章がそこからはじまってもその
ことをなんの不思議もなく受け入れてくれる。》これは日本語の世界の大昔
からの約束事だから、誰も変と思わず、段落さえあれば、段落でどんなに続き
が悪い文章になっても、みんなつきあってくれる。
 文章を書きなれた人と、書きなれていない人の最大のちがいは、
この段落の使い方にあるのではないだろうか。書きなれた人は、なんでもなく
段落を使いこなして、長い文章をスラスラと書いていく。途中でつまったら
また新しい段落を立てて、新しい文章を書き起こすだけで、なんの苦もなく
文章を書き続けることができる。文章が続かないことで悩む人は、例外なく
文章を書きなれていない人手或る。《文章なんてものは、しょっちゅう続か
なくなるのが当たり前で、続かなくなったら新しい段落を立てて新しいことを
書きはじめればいいんだ》と、頭の切り替えができる人がいい文章を書ける人。
 文章を書きなれた人は、こんなことをわざわざ教えなくても、そのとおりの
ことがスラスラできるが、書きなれていない人は、それができなくていつ
までも四苦八苦する。≫
▼ 私の経験からコツは、『初めから理路整然と書けない。好い加減でも、
 とにかく強引に書いて、後は添削すればよい!』がある。その強引さが、
段落をつける時に、その場で書換えを促す働きを生む。それが考えを纏める
ことになる。ここでいう、長い文章とは、短文を、筋道にしたがって、
段落を付けて、書き加えることをいう。これが出来るに、私は長い道のりが
かかった。 心底で薄々、気づいているが、誰もが自覚できない、目を逸らす
秘密、「自分は、あまり頭の良い人間でない!」という実感こそが、15年間、
書き続けてきた収穫である。 それもこれも、どうでもよいことだが・・
・・・・・・
5028,幸福優位7つの法則 −11
2014年12月20日(土)
             【幸福優位7つの法則】ショーン・エイカー著
  * 「幸福優位論」の総括 〜幸福優先の行きかたを!
 多くを考えさせられる内容であった。「事業を始めるなら、まず有能の人を
集め、そのやろうとする事業計画の根底から作り直す作業が必要」と聞いたこと
がある。目的に合わせ人を集めるのではなく、まず有能の人を集める方が先決。
そして、前提の事業計画案そのものから検討する。運のある人、明るい人、
誠実の人、有能の人、どれもこれも兼備えた人は少ないが、選ぶなら暗い鞍馬
天狗より、明るい丹下左膳が良い。

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12月20日(日)
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