ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5226,「エリック・ホッファー自伝」 〜④
「エリック・ホッファー自伝」中本義彦訳
* 運命の出会いと別れ
ホッファーの放浪者としてのベースは、『旧約聖書』との出あいである。
それを引き合せてくれた運命的邂逅の相手が、雇い主のユダヤ人であった。
<ユダヤ人の神は他の神とは違い、怠惰な貴族でなく、働き者の職長である。>
のとおり、ホッファーも放浪労働者として、真理を追究していく道を選んだ。
〜その辺りから〜
≪・ドイツ系移民の子としてニューヨークで生まれたエリック・ホッファーは、
7歳で母を亡くし同時に失明。15歳で突然視力が回復すると、また視力を失う
怖さから本を貪り読むようになる。18歳で父を亡くし天涯孤独の身になると、
さまざまな労働に従事するかたわら公立図書館を利用して読書に没頭する。
家系はみな短命で、50歳以上生きた者が誰もいなかった。自分の命も40年
だと疑う事なく信じていたホッファーが40歳までの"半生"を綴っている。
・ローズベルトが大統領になる前のアメリカは、自己憐憫とはまったく
無縁だった。言葉を交わした人間の誰一人として、自分の不孝を他人の
せいにする者はいなかった。
・雇い主のシャピーロとの会話は本の話題が中心で、彼は私が何を読んでいる
のか知りたがった。彼は大学を卒業しており、死んだ叔父が倉庫を残さな
かったら、学者の道に進んでいたらしい。つまり、大学教授になる代わりに、
やり手のくず鉄屋になったのだ。私は贈罪日に倉庫を閉めたのを見て、
初めてシャピーロがユダヤ人であることに気づいた。それからユダヤ人に
関する本を読み始め、シャピーロが私に関心を示したのは、彼がユダヤ人で
あるからだと確信するようになった。ユダヤ人は特別な民族である。
彼らは神を見つけ出し、その数に比して歴史的に大きな役割を担ってきた。
<ユダヤ人の神は他の神とは違い、怠惰な貴族でなく、働き者の職長である>
そうした神を崇拝し模倣した西洋においてのみ、機械時代が訪れた。
中国人と日本人はその発明の才と技術習得力にもかかわらず、機械時代を
招き寄せられず、西洋から受容しなければならなかったのだ。
この考えにシャピーロは喜び、ぜひそのことを書いてみるべきだと言った。
・古代の始まりからユダヤ人は、人間の顔に表れる象形文字を判読する能力に
秀でていた。人間が何をしようと何を考えようと、それは顔に刻み込まれる。
・新たな好奇心が私を旧約聖書へと導いていた。ちょうど筋肉がついてきたという
意識が、青年をウェイト・リフティングやレスリングへと駆り立てるように、
精神が成熟してきたという意識が、私を未知の新たな仕事へと向かわせた。
・貧困者に対して非情になるなという訓戒が、争いごとにおいて
貧者の肩をもつなという冷めた諫言と並存している。
・この世の現実に執着するあまり、古代ユダヤ人は来世のことを考えなかった。
彼らにとって最高の報酬とは、自分の寿命を延ばしてもらうことである。
・真実を構想して未知のものを思い描き、物語を語る能力は、未知のものを
探るうえで必要不可欠な才能だ。≫
▼ 放浪労働者から解放される機会が多くあったが、敢えて、その道を
選ばなかったのは、40歳までしか生きられないという思い込みがあった
ことと、旧約聖書の影響である。しかし、放浪労働者は違っていた。
ただ社会的不適応者でしかなかったが、彼らの群れには魅力が隠されていた。
・・・・・・
4861,「事業人生を決心して45年」の語り直し ー29
2014年07月06日(日)
* 新規事業の構想とは
新規事業は《「①現金商売で、②箱物を絡めた、③妻子などの親戚を入れない、
④転売可能で、⑤手堅いこと」を前提に、自らを捨石と割り切る!》と、自分に
ダメ押しをした。 そして、千葉・千城台ビルと、長岡郊外の更地を売却をして、
新潟駅前の更地一点にエネルギーの集中を、第一歩とした。それに躊躇があるなら、
覚悟が出来てないことになる。 独り落下傘で敵地に舞い降りる決死の覚悟だった。
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07月06日(月)
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