ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5101,悪夢の21世紀 ー6
* ニーチェが看破したキリスト教の価値観
(12)≪ 思想家ニーチェは、来る200年はニヒリズムの時代になる、と言った。
ニーチェが死んだのは世紀の変わり目1 9 0 0年だった。ニヒリズムは人々が
共有できる大きな価値観の崩壊。キリスト教が約束した福音も近代主義の福音
も、ヨーロッパが生み出した大きな価値観であった。人々の幸福を保証する
ものだったはず。ニーチェはそんな価値観は脱ぎ捨てろと言った。キリスト教
や近代主義の理想にとらわれては駄目と言った。そんな幸福はちっぽけなもの
だし、人はそんな価値によっては幸福になれないと言うわけ。 ニーチェは
キリスト教は人間を見苦しいまでに自虐的な存在にし、自由や平等や人権などを
唱える近代社会は極めて偽善的で欺瞞的ないやらしい社会だ、と言った。
今日アメリカがグローバルな正義として打ち出している自由や民主主義、平等
や人権、公正な市場経済などは、ニーチェの発想からすれば、何とも欺瞞に
満ちたインチキくさい正義だとの論理。ニーチェの言い分が全面的に正しいか
は別としても、今日、最早、自由や民主主義、平等や人権、公正な市場経済
など無条件に信じられない。この「正義」の背後に、「力」の競争や闘争が
隠されていることに誰もが気づいてしまったから。だから、市場しか見てない
者は、規制改革を徹底して行い競争を強化すれば経済は効率化できる、という
ことしか眼中にない。成長戦略しか見ていない者は、教育から観光から
エネルギーから人間の生命や医療まで、すべていかにG D Pを押し上げるか、
の観点からしか見ていない。人権主義者は、女性の職場であれ、家庭であれ、
学校であれ、人間関係を権力関係としてしか見ていない。政治学者や政治
評論家は、もっぱら政治を民主化という観点からしか見ていない。ある種の
ナショナリストは、すべて中国が悪い、韓国が悪い、という観点に立つ。
一方、平和主義者は憲法9 条にしか関心がない。≫
▼ ニーチェは、近代社会を偽善的、欺瞞的、社会と看破し、その根源が
キリスト教にあるとした。人生振り返って、哲学では、ニーチェに一番、
影響を受けていた。特に欧米主義にドップリ浸かっている自分に徐々に
気づく過程が私の人生だった。世の論説をみると、ニーチェが看破した
価値観に即して論じているようだ。そして、世界は益々動乱になっていく。
20世紀の半ば1946年に、地球上に人間として生まれ、21世紀を15年を生きたが、
あの世からの視線で見直すと、面白い時代の狭間を生きてきた事を思い知る。
・・・・・・
4736,の事典 〜 ー4
2014年03月03日(月)
<つまずき>の事典> 中村邦生編著
* 言ってはならぬ、闘いが無益などと
人生の終盤に、あまり良い結果ではなかった?が、自分の人生を
全面否定する気持ちは最小である。気持ちは「天気晴朗なれど、波高し」。
この詩は、誰にでも訪れる人生の終焉で、励ましを与えてくれる。
《 言ってはならぬ、闘いが無益などと
努力も傷手も無駄などと
敵はなお息絶えず、怯むこともなく
事態は相も変らず元のとおりだ、などと。
ーアーサー・ヒュー・クラフ「言ってはならぬ、闘いが無益などと」P-44
アーサー・ヒュー・クラフはイギリスの詩人。ラグビー校でトマス・アーノルド
に習い、その息子マシューと生涯にわたる親交を結んだ。マシュー・アーノルド
の追悼詩の傑作「サーシス」はクラフを悼んだもの。「言ってはならぬ、
闘いが無益などと」は窮地にあってなお不屈の心をうたった詩として知られる
(引用は冒頭の一節)。また第二次大戦中にチャーチルがルーズベルトへの放送
の結びにこの詩を引用し、イギりス国民を励ましたという逸話を持っている。
クラフには「一度も闘わないよりは、闘って敗れた方がましである」
という有名な言葉もある。 》
ーネットで、調べたところ、以下の訳があった。
【 悪戦苦闘しても無駄だ、
骨折り損だし、怪我をするだけだ、
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03月03日(火)
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