ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■4988,暴走する世間 −4
             「暴走する「世間」―世間のオキテを解析する」佐藤 直樹 (著)
   * 『プチ世間』 ー小さな大人の世界の誕生
 30年前、息子を見て時代が大きく変わってきたと思ったが、スマートフォンが普及した現在、
更に子供が大きく変って、私たちとは断絶した別生命という感がする。考えてみれば、私より
50〜60年も長生きをするのだから、違って当然。  ーその辺りからー
≪ 日本では、一九八○年代にはじまり、九〇年代以降本格的に「小さな大人が登場した。 
問題なのは、子どもが市場経済に巻きこまれ、子どもが大人とほとんど同じ消費生活をする
ようになって、子どももまた大人と同様の「世間」に生きることになったことである。
つまりそれまでは、子どもには子どもの世界があり、それは大人の「世間」とは相対的に
独自の世界であった。しかし子どもが「小さな大人」になることによって、子どもの世界も
大人の世界と地続きになり、子どもも小さな「世間」として「プチ世間」に生きることになった。
要するに子どもも、「世間」に生きる大人と同じような困難な問題に直面することになった。
 一九八○年代以降大きく変化したことといえば、子どもが「小さな大人」になったことだが、
八○年代後半以降の「いじめ」の発見は、おそらくその変化を大人たちが敏感に感じ取った
結果を反映したものといえる。大人たちは、子どもの世界に何か大きな変化がおきていることに
不安をもち、子どもを把握できないというその不安が、子どもの世界をより強く監視管理する
方向に動かしたのだ。それまで、大人の世界とは相対的に独自のものであった子どもの
世界のいじめは、無視や、嘲笑や、からかいや、脅迫や、リンチなどといった形で、個別的に
とらえられるものであった。しかし八○年代後半以降、子どもの世界は大人の世界と地続きとなり、
子どもの「プチ世間」が登場した。(略)・・・ この問題の解明への手がかりは、現在の少年たちの
「つながってなくちゃなんない症候群」にある。  ーある調査官はつぎのようにいう。
「今は中学生はもちろん小学校高学年ごろから群れていないと不安で、そこにしか生きる世界が
ないんです。行動規範は仲のいい友だちグループの中だけで決まって、そこから弾き出されたら
生きていけない。それは、とくに女の子にひどいです。三人グループでいたのが外れたら教室にも
居場所がなくなってしまう。そんなふうに、たがいが縛り縛られ合って、やれ携帯だメールだという
‘つながってなくちゃなんない症候群’がいよいよ強まっていますから、自分の時間なんか
持ちようがない。逆に言えば一人で行動できないようになって、それがフツーの子として
安心できる状態になっているのが現状なんです」
             (小林道雄「感受性の未熟さが非行を招く」『世界』二〇〇一年一月号)≫
▼ 大人になるまでの、基礎知識や、精神的体力がない子供が、プチ世間の中で、子供たちは
群れてないと、つながってないと、不安で息づまる窒息感に悩むことになる。垣間見れる孫世代に
背筋が寒くなることがある。この「つなっがてなくちゃ症候群」が、世間の正体でもある。島国で、
水に恵まれた日本の閉鎖された環境を背景にした世間こそ、全てと勘違いをするのは当然だが。
これにネット上世間?で雁字搦めになっているのが、現在の女こどもの世界。これが21世紀の
世界の一端ということ! 使いこなせれば、思いのほか面白いのでは?
・・・・・・
4621, 2000年前のポンペイー7
2013年11月10日(日)
   * ポンペイの迷子
 二回目のポンペイで、あわや迷子になりかけた。1989年に会社でスペインツアーに行った
帰路のローマでフリーの一日。20数年ぶりに再びポンペイを見たくなり、オプショナルツアーに
参加した。ところがバスに乗ると日本人は私、一人だけ。往路の高速道路が大事故で渋滞。
おまけに前日、ルーマニアのチャウセスクがクーデターで殺され車中に殺伐とした雰囲気が
漂っていた。で、ポンペイ。 急ぎ足で、まわっているうちに、グループからはぐれてしまった。

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11月10日(月)
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