ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6171,閑話小題 〜座禅は心の安楽死 ー4
トップは選挙で選ばれた首長が政治を司っている。民主主義は時代が安定の時には
有効だが、大きな時代の変わり目には厄介な代物になり、その使いこなす技は
非常に難しくなる。その民主主義について、分かりやすく書いてある書籍がある。
長谷川三千子著「民主主義とは何なのか」である。印象的部分を要約してすると、
・ 民主主義とは「国民による国民のための政治」が、その基本形である。
だが、政治という道が、本当に最良だろうか、という疑問。この原理に従えば
従うほど、実は「国民のための政治」は遠ざかって行くという、逆説がひそむ。
・ それは、人間という動物がイワシのようにリーダーなしに群れとしての
行動をとりえない生物で、町内の自治会ですらリーダーを要する。
指導者なしには政治は成り立たないが、「国民の、国民による」政治という
原理は、首相であり大統領であれ、全ての指導者は不順な夾雑物であり必要悪。
そのため常に、そこには指導者に対する不満がくすぶっている。国家が平穏の
時は、それでも、ちょうど水平飛行を自動操縦で飛行して何とか乗り越えるが、
ひとたび荒天が国家を襲うと、指導者がその能力を最大に発揮しなければ
ならない時、深刻な危機にさらされる。飛行機が揺れているとうだけで、
操縦室になだれ込んで、操縦を妨げれば、どんな飛行機も墜落する。
・ 民主主義はバイキンに似ている。それは強い伝染力を持ち、またたく
間に国境をこえて広まり、あちこちで出血性の発熱をともなう。
しかし、このバイキンを駆除すると、完全無欠状態で育てられて子供がひ弱に
なってしまい、国の健康を害してしまう。独裁国家がそれ。
▼ 日本の政治の混迷が、正に上記の弱点を曝け出している。
一年で首相交代が生じるのは、トップは民主主義では夾雑物になるため。
その期限が、日本の政治システムでは一年。それに情報化で、トップの威厳も
あったものでない。しかし、世界的動乱に入ってしまった現在、何とか切り抜け
なければ国家破綻が待っている。著者は、ここで明治元年の五箇条の御誓文に、
民主主義のバイキンの毒素を取り除き、それを最上の活性化酵素として活かす
ヒントがあるとしている。 ーつづく
02月04日(日)
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