ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6153,閑話小題 〜ネガティブな感情が成功を呼ぶ
問題は、三月あたり・・・
「日本の論点 2012」ー円の落日ー「国債暴落、円安、超インフレは来る?」
が、この辺を分かりやすく書いている。
《 デフレであるかぎり、円高は続く「歴史的な円高水準」が続いて久しい。
 直接的な要因として挙げられるのが、米国のFRBによる積極果敢な量的金融緩和
政策だ。二〇〇八年九月のリーマンショックを受け、FRBは合計二兆三千億ドルに
およぶ国債などの買い入れをおこない、金融機関に流動性を供給した。
これで、FRBのバランスシートはいっきに三倍に膨らんだ。成果については賛否
両論あるが、これだけ大量のドルが市場に出回れば、その価値は相対的に下落
すると考えるのがふつうだろう。しかし、円が高い理由はそれだけではない。
日本のデフレの影響も大きい。 長期的な為替レートを決める要因の一つに
「購買力評価」がある。同じモノは世界中どこでも同じ価格で売られるはず
であり、それを調整するのが為替レートであるという考え方。 つまり、為替
レートはインフレ率の差を相殺するように動くということである。たとえ
二〇〇〇年から今日までの十一年間で、米国の消費者物価指数は約三〇%上昇。 
いっぽう、デフレの日本の伸びは、ほぼゼロだ。また、二〇〇〇年の為替レート
の水準は一ドル一〇七円前後の日米のインフレ率の差である三〇%が為替レート
によって調整されたとすると、現在は一ドル約八二円の水準である。
とすれば、今日の為替レートは、けっして「異常な円高」とはいえない。
つまり、インフレ率の高い国の通貨は安くなりやすく、デフレの国の通賀は高く
なりやすい ーおよそ二〇年にわたってデフレから脱却できない日本の円が高く
なるのは、必然であるといえるだろう。さらに円高は、デフレの要因にもなる。
海外から商品を安く仕入れて売れば、競合している国内の商品も価格を
下げざるを得なくなるからだ。それは、工場の海外移転や人員または給与の
制限といった国内産業の合理化を促す。さらにそれは生活基盤を失わせる
雇用不安につながるから、また消費が控えられ、デフレが深まり、ますます
円高が進行する。こうしたスパイラルから抜け出さないかぎり為替介入などの
円高対策も実効性は薄い。》
▼ ビッグマックの各国の為替換算の値段は、日米が同じ、中国は半額、
 スイスが二倍という。以前、欧州でビッグマックが日本の三倍近いのに驚いた
ことがある。 欧州危機をキッカケとした世界恐慌が近づいているようだ。
  それも想像を絶したものになるはず。 これから数年間は、銀行閉鎖? 
ハイパーインフレ? 株価が半値? 何でもありか。

01月17日(水)
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