ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5968,閑話小題 〜あれから10年ですか
「私の脳の中に小さな自分がいて、彼が冷静に自分を見ていて次の指示を出して
いる。終わってからでも内容を憶えていて、間違いを正してくれる」等であった。 
これは訓練の繰り返しで、色いろのことを自問自答する中から自然に出来上がった
「セルフ」である。その精度が高いため、世界のトップになれたのだ。
その小さな存在には科学的訓練のベースの裏づけがある。擬人化した「セルフ」
には、無意識のレベルに達した自己客観視する自分が、幾重に重なっていて、
直感的連続動作を冷静に見つめていて、瞬間の動作を修正している。柔道でも、
同じような話を聞いたことがある。世界のトップクラス相手の攻撃に対した防御
は、考えて対処するのでは無理、練習の重なりで直感的反射防御まで訓練して
いないと防げないという。世界一流まで持ち上がたレベルの高い「小さな存在」
に、自分を委ねているのと同じである。 親とか、小さな地域的価値観から
一歩も踏み出すことが出来ない「小さな自分」に縛られているそれもあるが、
その辺の下世話な内容は、ここでは止めておく。ここは世界的アスリートの話。 
天才的芸術家や小説家などは、その小さな自分が、冷静に現象の中の本質を直感
して、それを脚色、新たな創造をする。野球のイチロウにしても、こういう右脳と、
左脳の論理が組み合わせが出来た上で、脳の奥で瞬時に動作を指示する司令塔が
あるようだ。 将棋や囲碁の名人にも同じである。 少し話は変わるが、毎朝、
過去の、この随想日記を読みかえしているが、毎日繰り返していると、読み返して
いる自分が別人格として存在しているような妙な気持ちになる。3、5、10年
前の同月同日の自分と対話している毎朝の自分の存在である。
私=自分は、それぞれの瞬間瞬間いて、これを書いていた。しかし、時間の経過
と同時にTPOSは変化していく。その上に自身も変わっていくため、それぞれを
含めた自身の範囲として、「自分」が立ち上がってくる。哲学的になるが、
脳の奥の小さな存在は、言葉だけでなく、直感も持っている。そのセルフの
直感こそ、天の閃きになる。それでも上手くいかないケースもある。
世界を知れば知るほど、自分の卑小さを直感するが、小さな存在は確実に
真の言葉と直感は研ぎ澄まされていく。 真なる自己、真実の時は、感謝、
感激、感動、極限の時、静粛の中に存在する。 この瞬間は永遠である。

07月18日(火)
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