ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5645,不幸な国の幸福論 〜A
 言うまでもなく、経済や政府のかたちがどこでもみな同じならば、
人の心の中はどこへ行っても同じだろう。逆に、文明の衝突が避けられない
ならば、思考の習慣は多極化を続けるだろう。 ・・
 フクヤマの未来観は、多くの西洋人、特にアメリカ人の視点を代弁している。
アメリカ人は、誰もが根はアメリカ人か、そうでなければ、これからアメリカ人
になると思っている。・・今やどの国の人たちも、ジーンズとTシャツを着て、
ナイキの靴を履き、コーラを飲み、アメリカ音楽を聴いて、アメリカ映画と
TVを見ている。 逆にハンチントンによれば、世界の文化が西洋の文化に同化し
つつあるという考えは、近視眼的かつ自民族中心主義な発想にもとずく幻想。
社会は互いに違っており、今後の国際紛争は、過去に見られた経済的あるいは
政治的な対立よりむしろ、文化的対立を発端にしていると考えられる。・・・≫
▼「東洋と西洋の混血が現時点の日本」と仮説を立てると、日本の混乱が見える。
 和魂洋才という言葉が、それをあらわしている。情報化の進展で世界がグローバル
化された現在、決して否定出来ないこと。要は和魂を常に意識すべき。これは日本
だけでない。トルコがイスラム教国に関わらず欧州よりの国家体制を作っている。
矛盾があっても乗り越えてである。いずれにしても、あらゆる人種をかかた世界が
ネットで情報が共有された現実がある。それゆえの混乱は激しくなるのは当然。

08月29日(月)
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