ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5370,閑話小題 〜思いのままに
金が高騰すると、貴金属のリサイクルが進んで、一転輸出国になる。
これは国力衰退の象徴である。
・ 金は30年前の5千数百円をピークに停滞が続いたが、10年前の
1999年から長期上昇トレンドに入る。10年前の底値は250ドルである。
現在は1200ドルに近いので10年で5倍近い値上がりになる。
・ 実物資産の不動産と比較すると、金には 
*固定資産税がかからない。 *売買市場が完備されており、日々の価格も
外為同様に公表される。 *小分けが出来る。 *資産の隠匿手段として最適  
*利息などキャッシュフローを生まない。しかし、これがアラブなど中東の
金持ちにとって、アッラーの教えに反しないので金保有は都合が良い。
〜〜
 以前にも少し「金」について取上げたが、金といえば商品取引業者の餌食に
なる「金の投機」が思い浮かぶ。目先の動きの先物で利ヤザを稼ぐ際どいもの。 
著者は、その道のプロだが、長年の結果が8勝7敗だが、そのプロ筋では
8勝の結果は評価は高い。金投機のプロは8勝7敗で生き残り、7勝8敗で
消えていく世界。その8勝と7勝の一勝の差は、「損切り」。問題は負けが
込んでいたときに、いかに手早く見切るか、それが出来ないという。
今に戻ると希望的観測を持ちたがるが、よほど強い意志がないと出来ない。
 だから、相場のプロも自分個人の資産運用に関しては純金積み立てと
決めている。相場に魔法の杖がないことを骨身にしみているので無益なゼロ
サムゲームには参加しない。 仲間のデーラーも同様だという。 
そういう世界が投機筋ということだ。 恐ろしい世界である。

11月27日(金)
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