ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5351,浅田次郎の人生相談 ーうつ病を治したい
数ヶ月は、朝7時から夜11時までの世界。千葉の郊外のニュータウンの
真ん中で、ズブの素人が、顔色を変え醜態を曝していた。その二年後に、
隣の一角でベーカリーの立ち上げを始めたのだから、振り返って我ながら
驚いているより、呆れている。しかし商売の原点を、肌で学んでいた日々。
思い返せば、ジャスコも、その次に勤めた会社も、創業のプロセスにあった。
そこは究極の異常世界。 仕事の現場は、どの世界でも厳しさは同じ。
創業は、捨て身で全てのエネルギーを叩き込まなければ、一つの生命としての
事業は生まれない。振り返えると「人生は、良いこと51に、悪いこと49」
ということか。その辺の輩が一現象だけをみて分かったようなことを言うが、
一つの現象の背景には、多くの血と汗が隠されている。馬鹿さもだが。
・・・・・
3514, ペットロス ー2
2010年11月08日(月)
インコの死で、何か家の中がシーンとしてしまった。僅か一年だったが、
存在感のあったインコだった。呼びかけた言葉を憶えてしまい、居間のガラス
戸越しに、その言葉で必死に呼びかけてきたからである。今までにない経験。
ここで、ペットロス症候群というウツ病を知った。ペットの死で幼い子供の死
と同じぐらいのショックを受け、立ち直れなくなる欝症。
先日、私のブログでペットの死を知った友人が「飼い犬の死に際の逸話」
を聞かせてくれた。「15年間飼っていた犬が、あと一日で死ぬときに、
県外にいる三人の子供全員が別れのため帰省してきた。ところが友人は私と
酒を飲んでいて午前様になってしまったが、犬は帰ってくるのを待っていた
かのように本人が頬ずりをした直後に息を引き取った」という。
うちのインコが長男が知らせを聞いて駆けつけてきて撫ぜてもらった直後に
死んだのも偶然だけではないと思っていたので、丁度よい内容であった。
動物も、人間と同じようなことがあるのかどうか。休日だったこともあり
死に際に立ち会えたが、ペットが一日かけて死んでいく姿も人間のよう。
何度も危篤になるが、頭を摩りながら呼びかけるとハッと我に返る。
そして時々、餌場から下に堕ちてしまい、力を振り絞って金網を登ってくるが、
その都度、衰弱してくる。しかし目は虚ろになりたっているのも難儀になり、
蹲ってしまう。呼吸が苦しくなりヒューヒューという息遣いが聞こえてくる。
そして、時々大きな深呼吸をする。意識が遠くなるが、その都度、何かを
待っているように戻ってくる。最後は、長男が喉を摩っている中、ドッサと
下に落ち、息絶えてしまった。長男も、家内も、涙を流していた。
ところでペットは何故、あれだけ人をひきつけられのだろうか。それは彼らが
無条件でなついてくれるから、人間の方も無条件で受け入れるのである。
それが愛情の原点である。愛情とは無条件だからである。人間は子供の頃は
無条件だが、時間とともに自立していくほど薄れていく。しかしペットは、
何時までも無条件で愛情を求めてくるため、人間も何時までも愛情を無条件で
与えることができる。したがって幼くして亡くなった子供の悲しみとペット
ロスの悲しみは酷似するほど深くなる。 特に子供たちが結婚などで巣立って
いった中高年の家庭では、ペットは実際の子供のように愛情をもたらしてくれる。
それだけ、悲しみも深くなるもの。それが犬や猫を10数年も飼っていれば・・・
11月08日(日)
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