ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5301,閑話小題 〜持て男の「三高、三平、四低」
360度の視界が全て草原、それ以外何も目に入らないのは、ここだである。
その広大な草原はケニアのマサイマラと地続きであり、ケニア側をマサイマラ、
タンザニア側をセレンゲッティという。その広大な草原をヌーとシマウマが
楕円形のコースで終わることのない旅を大昔から続けている。その群れに
ライオン、ハイエナなど肉食系動物がついてまわる。かってケニアはイギリス
領、タンザニアはフランス領だった。ケニアもタンザニアも、サファリが
大きな観光資源になっていて、国立公園内には現住民を除いて観光客以外に
入ることができない。サバンナで時おり現地の鮮やかな布をまとったマサイ族
などが、護身用の槍を持って歩いているのを見かける。草原に彼方此方にいる
のではなく、車で20〜30分走って、時に見かける程度。ヌーとシマウマ
の群れから少し間をおいてライオンや、ハイエナの群れがいる。
群れがいないところで、ウサギやジャッカルなどの定住動物の姿を見かける。
大らかに見えるが、そこは野生動物にとって生と死をかけた緊迫した戦場。
そのサバンナに6メートル位の土の道路が何処までも続く。走行中に他の
サファリカーは、ほぼ見かけない。そこを同行のジープ数台で激走する。
車の上は開け閉めが出来、走行中でも座席に立って胸から上を外部に出せる。
そこで外を眺めると、たった一人でサバンナで走っているような錯覚になる。
車に乗っているとライオンやヒョウなどは襲ってこない。自分より強いという
認識があるという。だから平気でライオンやハイエナの群れに近づける。
しかし、時おり像のボスが襲うことがある。ボツナワのサファリで、その現場を
直接見たが、乗客は恐怖で真っ青な顔をしていた。 下手をすると命に関わる。
特に危ないのが、離れバッファロー。 人を見ると追いかけまわす傾向が強い。
ケニアで、早朝に10人位のマサイ族が逃げてきたところに出くわした。
我われのジープを間に入れて、クラクションを鳴らして防いだが迫力満点である。
そういえば先日Youtubeで、白人がライオンの群れを撮影をしていて、
つい車外に出て後ろからライオンに襲われ、群れに生きたまま食べられる
映像を見てしまった。 何でもありである。
09月19日(土)
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