ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5278,「読書の腕前」 ー③
犯罪組織の臭いと、性的な危うさ、そして「ユダヤ人経営者」=「女好き経営者」
への虐め。違うところはオレルアンが若い女性の間の噂だったのが、長岡は街の
酔い客である。前者は根も葉もないデマだったと後で判明したが、後者は
ファジーのままで終焉したこと。「うわさは愚者に始って、賢者で終わる」
というが、冷静になれば風評ということが分かるはず。 人は「事実より、
信じたいことを信じる」傾向があり、心の闇に符号することには更に強くなる。
「悟りとは、平気で死ぬことでなく平気で生きること」というが、うわさなど
一々気にしていたら自分の世界を小さくするだけである。特に地方では小さい
世界を更に小さくしてしまうことになり、生き辛くなる。 女性週刊誌は芸能人
の「うわさ」(とくに下ネタ)を商売のネタにしている。芸能人も売名のため、
自分の方からネタを売り込む場合もある。「火のないところに煙がたたない」
というが、うわさをたてられた当人が火ではなくて、うわさを好んでする
「劣化した連中の口が火元」になるから、複雑になる。 中世の頃にあった
「魔女狩り」や、第二次大戦の東京大空襲直後の「朝鮮人狩り」とか、デマが
真実と信じられ殺害にまで至る。今では「2チャンネル」のサイトが、その機能
を果たしている。人間の心の弱点には「自分の心の不安を言葉に言い換えた物語
を信じてしまう傾向」がある。それをついたのが新興宗教、占い師である。
週刊誌の記事は売らんがために、不安のネタを見出しにし、あらゆる手法を使う。
それを額面どおりに受け止めるのも問題だが。この選挙のキャンペーンにも、
不安を煽って物語をつくり、自分を解決の主役にしている輩を多くみかける。
それを選挙民が求めているいるのだから、虚像でもよいから演じるのは当然、
といえば、その通りだが。
08月27日(木)
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