ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5235,NHKスペシャル「腰痛」治療革命  ー①
「アフリカでのゴリラ研究の現地ドキュメント」を数年前にTVで見た。
  ーまずは、印象に残った部分からー
≪ゴリラと人間は97パーセント以上同じ遺伝子を共有しているとか。
ならばゴリラが分かれば人間も分かる?・・ 遺伝子かみると、オラウータン、
チンパージー、ゴリラは「ヒト科」に属しており、人間に非常に近い存在。
サルとの差の方が遥かに大きい。では、「人間と類人猿と大きく違うところは何」
というと、人間は劇を作ること。類人猿のゴリラやチンパンジーは、劇を見て
いても意味が分からない。その中に入っていけない。劇中で、AとBという人間
がいたとして、それぞれの行動を見ながら、どういう思惑で、何をしようかと、
劇中の人物に共感しながらみるが、しかしチンパンジーやゴリラは、それが
分からない。彼らは現実に起こって事実からあまり離れられない。しかし
我われは現実から離れて、空想の中でドラマを作ることができるわけ。≫
▼ ー以上だが、これは人間にもいえること。本を読み込んでない人は現実の世界
から離れることができない。現実を形而下とすると、形而上の言葉の訓練が
ないので想像力や空想力が弱い。小説を読むとは、文字から作者の創りあげた
イメージの世界に入り込むことである。 本を多く読み込んでいる人と、ほぼ
読まない人とはゴリラと人間の差ほどがある、というと言い過ぎになるか? 
その位、本を読み、考えることは人間の人間たる所以である。人生設計を前もって
作っておいて、それに従い生きることは自分の人生劇を作ることになる。必死に
生きてきた人は、形而上も形而下の質量が豊富になるので、言葉とイメージは、
それに比例して出来てくる。ゴリラと人間の差は考え、イメージする質量が
圧倒的に違うということになる。情報手段としての言葉がキーワードということ。 
街に徘徊するヤクザは、ほぼゴリラの原型の世界とみれば分かるだろう。
時どき弱者を見つけてデモンストレーションをしたりするが、他者への
迷惑は、あれほどかけない。   ーつづく

07月15日(水)
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