ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[384382hit]
■5209,閑話小題 〜何気ない会話の中で
常に周囲の欠点を探し自分を改造しようとしない。その積み重ねの結果
「めんどうくさい病」に陥ってしまうのである。 常に夢見る男(おのこ)で、
フワフワし同じタイプの人間と群れたがる。他人事ではない、年齢からくる
老いが「めんどうくさい」病に知らないうちに陥っているのである。秘境ツアー
にしても、事業にしても、ブログも、自分が幸せと思えた瞬間は、それを乗り
越えた結果であった。 しかし「めんどうくさい」も、すべて否定はできない。
自然体という生き方でもあるからだ。 低位安定で満足する層も世の中には必要。
世の中は、それぞれの層の構成で成り立っている。老齢になったら、否が応でも
低位安定になってしまう。面倒を克服するには、習慣化がよい。それを積み
重ねていけば良いが、それ自体が面倒か〜
さて、棚の整理だ! それと人生の整理整頓の時期にも入ってきたか!
・・・・・・・
2997、定年か〜 ー2
2009年06月19日(金)
「うれしい定年 さびしい定年」ー 55歳からの賢い生き方ー 北 連一 (著)
私が会社から離れて家庭だけの生活になったとしたら、まず「家内との日中
の折り合い」が大問題になるのは解る。定年直前に「定年後は、私の管轄下よ!」
と、旦那に一括を入れていたのをドラマで見たことがあったが、深い男の悲哀を
感じ取ったことがある。 実際の似た場面も立ち会ったことがあったが・・
私など三連休になると、家内に顔をまじまじと見られ大きく溜息をつかれ嫌味が
始るのが常。「妻への詫び状」という、妻に白旗を揚げた、だらしのない
男たちの見本帳のような本を取り上げている。人口問題研究所の統計だと、
離婚した夫婦の男の平均寿命は、死別した人や配属者のある人に比べて10年ほど
短いとか。だから離婚も耐えなければならないのである。ある生保の調査に
よると、女性の1割以上が「夫と同じ墓には入りたくない」と答えている。
更に、ここで取り上げている30年前の『定年後』の内容が凄い。
その著者は妻のことを「古猛妻」と命名している。
その妻に定年前に、「五箇条の御誓文」の提出を求められている。
一、午前中は一歩も書斎を出ないこと 二、小遣は現在の2万5千円
三、食事の内容には一切要求をつきつけない 四、仕事の上でやむを得ないと
認める以外は外出を禁じる
五、これらを不服として大声を発することをしない
これは実録小説といっているが、大筋は事実だろう。
ここで著者は「定年に先立って、その後に来るものを詳細周到に予測していたが、
女房の支配権の無差別な拡大という致命的な問題をぬかしていた」と、予期せぬ
事態に戸惑う。「定年で自由の身になったと思ったのは春の日の蜻蛉に過ぎない。
時間単位で公私を区切る近代的雇用とは比べようもない、運命共同体的な四六時中
の関係に女房がいた」と。まあ、大変なことである。離婚をして独り暮らしをして
いる同年輩の人が実際に何人かいる。 やはり10歳は老け込んでしまっている。
ここで一句 「うれしくも 悲しくもあり 独り味」
「笑えるうち 笑っておけと 涙目で」 そう遠くない日が待っているが、
その時は、その時であるとしか、いいようがない。 死んでしまえば同じこと!
06月19日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る