ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5207,ネット時代のシネマとドラマのコラボ 
がある。人間は全てを逐一記憶できないので、ピーク時と最後あたりの記憶が、
その経験の快苦を決めてしまう性格を持っているのである。家内と30数回の
秘境を中心にして旅行に出ているが、後半になるほどに、この旅行は良かった
と互いに阿吽の呼吸で言うことにしている。 間違っても良くない話はしない。
帰ってきてからも、同じこと。せっかく行ったのだから、楽しい思い出にして
しまう。どちらにしても、それがよいのである。自分の人生のあらゆる場面でも、
そうすればよい。学生時代、色いろな事業の立ち上げ、そして人間関係もである。
エンドも同じこと。人生も晩節を汚さずで、最後が重要。しかし、その最後が
難しいのである。人生では死に際になる。情けない姿を身近で多く見せ
つけられてきたが、他人事ではない。人間は歳をとると、肉体だけでなく、
精神も老いて晩節を汚してしまうのである。大手の代理店のツアーで、
最後の宿泊日には、その中では一番良いホテルに泊めるケースが多い。
また、文章でも同じこと。最後の一行が肝心。で、いつも落ちに気を使う。
 落ちがつかないと、何か落ちつかない? 短いほど起承転結、
そして落ちが必要となるが・・・。
・・・・・・・・・・
2631, 無法バブルマネー終わりの始まり −1
2008年06月17日(火)
           「無法バブルマネー終わりの始まり」松藤民輔:著
 この本は「世界バブル経済終わりの始まり」の続編である。これによると、
「日本の金融機関は労せずして、欧米の金融機関に《不戦勝》
してしまったに等しい。」という。なるほど、そういう見方ができる。
どこもかしこも、毒饅頭をタップリ抱え込んでいるが、日本は、その余裕が
なかったことが幸いして、最小の傷で済んだのである。さらに、資源のない
国だから、1974年、1978年のオイルショックを経験してきた御蔭で、日本は
世界で一番エネルギー効率の良い国になっていたのである。それは、政治家
ではなく、国民一人ひとりが、そして企業が生き残りをかけて闘ってきた
結果である。この本には、エネルギー効率国際比較表がある。弱みを克服
しているうちに強みをつくってしまったのである。それによると、EUの
1・7倍、アメリカの2倍、韓国の3・2倍、中国の8.7倍、ロシアの18倍である。
ロシアや中東のような、資源大国が使い放題の浪費経済から抜け出れない
うちに、とうの昔に省エネルギー、「省資源型経済」を実現していた。
また東京から大阪までの新幹線の二時間半の間に、本社が8割も集中した
国を創りあげてしまったのである。
( 字数制限のためカット 2012年6月17日 )

06月17日(水)
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