ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5136,知の逆転 〜④
地獄から這い上がれば、上から天子がやってきて、天国にむかえてくれますよ、
と、こんなことを言い出したのである。こういう経緯を経て、資本主義が動き
出したのである。これは恐らく商人のために考えられたもので、動物の殺生など
に従事していた職人たちも、その恩恵にあやかった。それまでは彼等には、
まったく救済がなかった。だから、生前、極悪非道の金貸し商人だった人が、
死後に、煉獄の山を苦労して登り、天国に行ったという話しがでっちあげられる
ようになった。こうした経緯を経て、西欧州の資本主義が動き出した。
ガシャガシャと動き出したのが13〜14世紀。それから、16,17世紀を
経て、19世紀にフル活動をするようになった。もし煉獄とうの考え方が
なかったら、今日の西欧資本主義はなかった、といえる。 ようするに
一神教である限り、資本主義の潜在力は抑えられてしまう可能性があった。
発達を可能にしたのは、それに加え、増殖の原理を飲み込んでいたからである。
キリスト教は、西と東に分裂したが、東のギリシャ、ロシア、東欧のキリスト
教圏では資本主義は実現できなかったのも「三位一体」の理解法にあった。
1990年代まで続いた東西対立の、いちばん深い根っこの部分にも
「三位一体」は関係している。さらには、現在のロシアの経済が何故あんなに
混乱しているのか、また、70?80年前に。その地に何故社会主義なるものが
できたのか。これも、この三位一体の歴史問題と関わってくる。
▼ 煉獄という言葉を知ったのはロシアの文豪ソルジェニツゥインの
『煉獄の中で』である。地獄の一歩手前のところと解釈していたが・・

04月07日(火)
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