ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[388088hit]
■5080,悪夢の21世紀 ー1
「強欲資本主義ウォール街の自爆」神谷英樹著 ー読書日記
投資銀行家として24年間、ウォール街の現場で「アメリカ型資本主義」
の有り様を見た批判の書。内幕暴露モノ的で面白い内容である。
アメリカの金融街、特に巨大投資銀行の貪欲な人たちの、異常な資本主義の実態
を暴いている。 そして米国民の過剰消費という「悲しさ」「欲深さ」を指摘。
アメリカの金融が収益全体の4割を占めてしまった。 その先頭を走り続けた
ウォール街の暴走と自爆が、今回の恐慌を生み出したのである。
アメリカの社会と人間の劣化をどう立て直すかを問いかけられたのが金融危機。
暴走を食い止めるためにルールの根本的修正が必要である。
ーまずは印象に残った部分を抜粋するー
・「悪いのはアメリカンスタンダード、ウォール街の強欲である」
・「今日の儲けは僕のもの、明日の損は君のもの」 ハイリスク・ハイリターン
のビジネスを行い、成功報酬はしっかりもらうが、巨額の損失がでたら無関心。
失敗したら、尻拭いは国民の税金任せがモラルの無いのがウォール街の実態。
・「モノ作り」ができなくなったアメリカが「金融立国」を目指し、成功したか
に見えたが、行き着いた先は、顧客に目を向けず、数字と戦う強欲な人間たち
が金を集めるだけの世界。 その結果、1929年の大恐慌以来といわれる悪夢が
金融界を襲っている。
・「世界一極支配のアメリカ中心世界感」が崩壊し始めた。
・ 市民の消費三昧主義、今借金して楽しんで(消費して)、
負債は先延ばしの生き方に走る市民。
・「金融マンは実業を営む方たちの脇役に徹するべき」。
「主役である実業を営む方たちの事業構築を助けるのが金融本来の仕事の
あり方であり、それこそが身分相応。」しかしファンド・マネージャーに
興味があるのは、『株主の利益』と『自分の収入』だけである。
・トップラインとボトムラインの間にある項目をいかに圧縮するか熱心に
取り組むだけである。「給料を減らす。社員を減らす。仕入先を泣かす。
最大限に借り入れてレバレッジを効かし、支払い金利を膨らませ、税金は
極力圧縮する。かれらにとっては、これこそが経営の神髄となる」
・アメリカをはじめとする先進諸国、そして世界。借金と消費ならず浪費社会、
浪費に頼った成長政策。「借りた金で今日を愉しむ」「借りた金で投機する」
「ノンリコースで借りた金は、返せなくなったら担保物権の鍵を渡せば終わり」
それを法律で認めてしまった。
・資本主義の行き着いた先が金融市場の国有化とは何たる皮肉であろうか
・日本もアメリカも、経済社会がバブルにまみれ、強欲と拝金に席捲された
ときに、人の心から大事なものが失われてしまった。 何でもデジタル志向で、
「0か1」しかない。その中間が配慮できない。
▼ 以上が、印象に残ったところである。「『自由も、放任すると、こうなる』
という歴史的汚点として、ブッシュから遡ってレーガンまでの大統領の各々
がたが、残る」と思うと何とも不思議な気持ちになる。特にブッシュ親子は
歴史上最低の 指導者として数千年も弾劾される。 哀れといえば哀れ。
・・・・・・・・・・
2008年02月10日(日)
2503, 閑話小題
*長岡の呑み助から見た夜の世界
毎週のように不景気の実態の話をしているが、地方経済の衰弱ぶりは生々しい。
一昨夜は、中学の同期の女性のスナックに入ったら、今月で27年間の店を閉店
するとか。スナックの中では名前は知れわたっている店で、2年に一度位、
合計7〜8回はいっていた。
*大相撲の国技の意味
(字数の関係でカット 2015年02月10日)
02月10日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る