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堀井On-Line
by horii86
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■6040, 閑話小題 〜秋場所の総括
相手が感じなければ、ほめ言葉です。ですが、人を傷つけないための潤滑油は、
必要だと思います。それよりもむしろ、ほめることによる効果を期待すること
の方が、問題ではないかと思うのです。 たとえば、やる気を出すために
ほめるなどということも、見返りを求めているといえないでしょうか。
ほめ言葉は、言葉の贈り物。義理で贈物をすることはあっても、はじめから
見返りを求めて贈り物をすることは、気持ちのいい行為ではありませんね。》
☆ 第三歩 ー潤滑油となるほめ言葉
結構/重宝/面白い/珍しい/初めて/筆舌に尽くし難い/そこはか/微妙/
雰囲気があるいい/気が利く/卒が無い/機知に富む/打てば響く/才覚がある/
成る程/頼りになる/愛想がいい/いみじくも
▼ ほめ言葉は言葉の贈り物。贈り物には繊細の注意とタイミングと、
綺麗な包装紙で包む必要がある。まずは身近な家族から、ほめる訓練をして
みようか。家内が服装に迷ったとき、何時も私に選択を委ねる。
その時がチャンス。(逆の場合は、無視されるが) そういえば、母親が
子供の頃から常に褒めてくれていた。 ほめ言葉は、愛情の自然表現になる。
ほめていれば自然と愛情が入る。逆に貶すことは、憎悪の念が入る。
・・・・・・
4201, 呪いの時代 ー16
2012年09月26日(水)
* 「ほんとうの私」という幻想からの脱却 ー2
「呪いの時代」内田樹著
「ほんとうの私」という幻想、考えてみると実に奥行が深く面白い。
ある種の人間、それも比較的軽い人間が陥りやすい心理トリック。
その幻想に本人が気づかないから始末が悪い。会社が倒産したり定年の
節目にハッとする。「本来の自分はこんな会社にいるべき人間でなかった!
自分の人生、失敗した」と。これが実は「ほんとうの私」という幻想のなせる
ワザに気づかない。結婚相手の選定を失敗と思う夫婦の確率95%と酷似する。
結婚も職業選択も振り返れば似ていることが分かる。それ以前に人生は幻想
そのものだが。で、結婚相手と、選定した職業を呪うのが必然となると、
大方の人は人生を呪う宿命?になる。だから老人の顔は肉体の衰いと病気が
重なり暗くよどんでいる。しかし、このことを知っていれば、自分だけでない
ことで諦めがつくというもの。誤解をして結婚、理解して離婚というが、
その上、大部分が「誤解して結婚、我慢して老年!」になる。
幸せそうな夫婦と、幸せな夫婦は違う。ありもしない「ほんとうの私」
さがしが高じるとルーツを知りたくなる。
ルーツなどアフリカのサルぐらいを知っていれば充分。平家の落人だったか、
源氏の末裔だろうが、それが何だというのだろう。その間に嫁の血が入って
いるため、血筋などあってないに等しい。頭の体操で、私にとっての
「ほんとうの私」とは何か考えてみた。そう、HP内に10年以上もかけ、
いろいろアップしてきた、これ?。で、どうした? どうでもない! ただ、
それだけ。これは「ほんとうの私」というより、「正味の私」に近い、この程度。
その「正味の私」も、怪しげなもの。あとは文章と同じように、最後はひねりを
いれ自嘲するしかない。「ほんとうの私」は、いつの間にか肥大化し、現在の
「正味の私」を何とかフォローしようとする。それが性格の歪みになり、
その病的性格が、成熟を止め、無知で無能を正当化して呪いの塊になる。
そのため停滞の世では、国民全体に蓄積されるため自分より弱い者と、
政府に攻撃することになる。だから首相は一年も持たない。権力闘争で
批判勢力は、「ほんとうの私」の「私」を「政治」に取り替える。
あるべき「ほんとうの政治」を掲げれば、呪いの時代では、権力奪取に有効に
働くからだ。それで民主党が政権奪取をしたが、このザマ。
そして、今度は「維新の党」である。しかし結果は火を見るより明らか。
とはいえ、自公民の延長は困る。そうなると連立で強権政府を時限立法で、
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09月26日(火)
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