ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5646,不幸な国の幸福論 〜③
主張を統一して判断すべしというスタンス。もう一 つは内容である。
『六韜』が兵法のうち戦略・謀略を担っているのに対し、『三略』が政治思想、
軍事思想を担っている。『三略』はリーダー、『六韜』はマネージャー の書 ..》
《 劉邦の軍師となって漢の国の柱石となる張良が、若い頃、行きずりの老人
 から「明朝5時、ここに来い」と命じられた。言われたとおりその場所に
行くと老人はもう来ていて、「年寄りを待たせおって。また明日だ」と言って
去った。 翌朝、今度は3時に行ってみると、また老人は待っていて
「まだまだだ」と同じように去る。 張良は意地になって「今度は絶対に
待たせない」と徹夜して老人を待った。すると老人はニコニコと笑って六冊の
書物を渡し、「よく勉強して世のためになれ」と肩を叩いた。
『六韜』は「虎」「竜」を始めとした六巻の兵法書で、「虎の巻」の語源。
『三略』は、前・中・後の三巻からなる兵法書で、『六韜三略』は
中国はもちろん日本の戦国大名の兵法書としても親しまれた。》
《 中国の兵書、六韜と三略の2書。前者は太公望呂尚、後者は黄石公の
 撰述と伝え、併称して韜略の書という。 いずれも後世の偽書であるが、
宋代、『武経七書』のうちに組み入れられ、中国古兵法の教科書として広く
読まれてきた。・六韜は周の文王・武王の問いに対し、呂尚が経世済民の術、
富国強兵の策を説くもの 》
▼ これを参考に黙し対処したら、これほど難しい相手はいない・・ 
 この書を通すと、面白いように物事が透けてくる。心静かに、これを読み
続ければ、その中の原理原則が己を導いてくれる・・ 学生時代に、
この二書を読んでいたので、いざこざの真只中で、対峙した人の言葉を一度、
突き放し、疑い、静かに自問自答する余裕が出来ていた。問題は、その都度
「正中心一点無の心境で道理は何かを考える」しか解決は出来ない。
・・・・・・
4174, 閑話小題 ー電機メーカーの苦境
2012年08月30日(木)
   * 電機メーカーの苦境
 日本の電機各社が苦境に陥っていると、マスコミを騒ぎ出している。
この原因が、あのエコポイント。電機メーカーにとって、神風になり大きな
利益を確保したが、その間に韓国などのメーカーが主力商品に力をつけ日本が
太刀打ち出来なくなっていた。数年前まで、薄型TVで勝ち組だったシャープ
が死に体で倒産の危機になり、同じく恩恵を受けたソニーとパナソニック、
東芝、日立の各社が数千億の赤字というから尋常ではない。世界に名立たる
日本のブランドが、今や苦境に立っている。耳を疑うが、これが現実である。
 現在、同じことが自動車で行われている。 どうしたというのだろうか。 
中小企業救済法も今となれば、良かったのか悪かったのか? しかし、産業の
不振は日本に限ったことでない世界的な流れ。スマートフォンとタブレットPC、
この中に、電話、テレビ、パソコン、デジカメ、ビデオ、全ての機能が入って
同じ位の値段なら電子機器が売れなくなるのは当然。日本のメーカーが、
専用機種に目を奪われている間に、マックや韓国メーカーが、ここに集中
していたのである。日本のメーカーは決定的なミスを犯してしまった。
10年前、5年前なら考えられない事態が、目の前に起こっている。 
   * 地元経済は、ますます悪化
 先日、3ヶ月ぶりに自宅に送付されてきた一連の書類を持って弁護事務所に
行き弁護士と30分位、世情話になった。中越地区の景気状況は、来春の
「中小企業特別救済立法」の打ち切りに向けての動きが顕著になっており、
その上に刈羽原発の休止にともない関連の5千人の従業者のうち3千人が、
この秋に整理される。更に小千谷にある大手の工場も雲行きが怪しい。
それらから景気は一段と悪化しているという。一線から退くと生の情報は
殆んど入ってこなくなる。必要がないからもあるが。この9月から12月にかけ、
リーマンショック並みの一大イベントが発生する可能性が大と見ているが、
その前兆の波か、それとも思い過しなのか? 景気は一段と悪化の道を
たどっているようだ。

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08月30日(火)
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