ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[382761hit]

■5299,『自分を超える 5つの法』とは  〜『自分を超える法』ー⑥
そういうふうなカジュアルな問いのようにみえる。あたかもその問いに対する
相手からの返答に自分はとりわけ関心があるわでがないけど、ちょっと聞いて
みただけなんだけどと言わんばかりである。「今、付き合っている人いる?」
の問いに、仮に、「うん、いるよ」と即答されても、「ああ、そうなんだ。
ふ〜ん、でさ、キミ、音楽聴く?」というふうに、そんなことオレ的に関係
ないけどさ」的に修羅場から逃走できます。「いないよ」といえば、
「それなら自分と付き合わない?」と、いきなり具体的性行動レベルに切り
替えられる。「今、付き合っている人いる?」という問いを発する人は、
その言葉が性的アプローチであるかどうかの決定権を自分の側に留保している。
だから、「いるよ」という答られた場合は「この問いはただの社交的問いである」
と言い抜け、「いないよ」という答えが得た場合は「この答えは私に対する
性的関心の表明である」という解釈ににじり寄る。「キミが好きだ」という
告白に対しては、言われた側には無数の答え方があります。言葉で答えても
いいし、鼻で笑ってもいいし、背中を向けて歩き去ってもいいし、何も聞え
なかったふりをしてもいい(これはよくあるリアクション)。・・・ ≫
▼ スナックやキャバクラなどで日常、会話されているポピュラーな言葉だが、
 直ぐに思い浮かぶのは、「あんた美人だね!」「最近、シネマで何か見た?」
「オーラが漂っているね」「あなたの為に、この場があるような存在だね」とか
がある。以前、女性の職場にいたときは、浅知恵で「三度褒め」を心掛けていた。
意外と異性は直接褒めないためか、三度目がポイント。少し軽いが誰にも
言っていれば変な誤解は受けない。言葉は相手を有頂天にも激怒もさせる。
最近は、褒めたことがない。 
・・・・・・
3827,  集団爆笑 ー木曜五限の地理公民ー
2011年09月17日(土)          (『ザ・万歩計』万城目学著)
 人生では思わないハプニングで爆笑の渦に巻き込まれることがある。
   以下は、ある随想にあったもの、思わず噴出した。
【 高見は一風変わった授業を進める教師だった。とにかく生徒を当てまくる。
 次回までに解いてこい、と指定した範囲の問題を徹底し当てまくる。
彼は中学生の本質を、的確に見極めていた。甘い顔をして、放っておいたら
どこまでも勉強せず、授業中、昼寝するだけ、という性悪説を信奉していた。
そして、その考えはおおむね正しかった。・・答えが間違っていると床に正座。
次に後ろの席の生徒が立つ。答えられない。正座。はい、次、また、正座。
こんな調子なので、クラスの九割が床に正座させられ、正規のイスに座る者が
 ほとんどいなかったこともある。おかげで、高見の授業は常に異様な緊張感
が漂っていた。事件は、この高見の授業で起こった。主役は三井。三井は強度
のビビリ。人前で怒られることに、極端な差恥を覚える性質の正直者。
 あの日、高見に当てられ、問題文の朗読および解答を求められた三井は、傍目
にも哀れなほどビビっていた。斜め後ろの私の席からも、問題集を持つ手が、
緊張に震えているのが、はっきり見えたほどだ。三井は途中しきりに噛みながら
問題文を読み上げる。「アラビア半島の一角を占める、人口二百二十万人の
オマーンの首都マスカットはアラア海とオマーン…」問題文は「首都マスカット
はアラビア海とオマーン湾に面し、漁業と交易の中心地となっている」という
何でもないものだった。だが、三井はこのとき緊張からくる混乱の極み。
普段から冗談も言わない、根っから真面目な奴。ただ、男なら誰もが通る、
ちょっとした思春期の懊悩に、運悪く足元をすくわれてしまったのだ。
「アラビア海とオマーン……」で途切れ、数秒のブランクののち、三井は
ぽつりと、「湖……」と続けてしまつたのである。その瞬間、大阪の片田舎の
男子校に笑いの爆弾が落ちた。教室に破裂した笑い声で本当に床が揺れていた。
いったん笑いが収まっても、誰かがふたたび笑いだすと、波となって全員を

[5]続きを読む

09月17日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る