ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5295,閑話小題 〜慎太郎と佐々の死生観の対話
△ そして「自分が適職に出会えないのは、自分の何であるか知らないからだ」と、
△「世の中にどのような職業があるのかについてまだ十分に知らないからだ」と
いう2種類の「情報」不足によって説明されるということに、うっかり頷く。
そうして適性試験を受けたり、目を赤くして就職情報誌に見入ることになるわけ
ですが、もちろんこれらの情報は無償ではありません。かの「適職イデオロギー」
を宣布してまわった営業マンの会社が課金して販売しているまわるのですから、
この段階で、「なんとなく家業継ぐか」とかいう「ゆるい」就職観はきびしく
排斥されます。 そして、私たちは「ほんとうに『こんな仕事』に就いていい
のだろうか」という不安から逃れられなくなります。就活中ももちろんですが、
実際に内定をもらった後も不安が鎮まらず、さらに就活を続ける学生が多くいる。
最初に内定をくれたところはそれだけ「ご縁」があるということなんだから、
そこでいいじゃないかと僕は学生に相談されると答えるのですが、僕のそういう
場当たり的な就職観に説得される学生はほとんどいません。
・・就職情報産業にとって、「適職イデオロギー」を深く内面化した若者は
エンドレスの顧客です。「この職場に骨を埋めよう」と覚悟をしているわけで
ないのだとしたら、「いつか出ていきたいが、今は出ていけないので我慢して
ここにいる」という「腰掛け」的な就労態度をありありと示すことになる。
「はやく出ていって『ほんとうに私の適正に合った仕事』がしたい」という
切ない思いは更につのる・・ 仕掛けになっている。就職情報産業は、
このビジネスの洗脳によって決して自由になれない人々を量産することで
利益をあげることを自覚しておいた方がいいと思います。・・ ≫
▼ 幻影を求めてさ迷う若者に、更に就職産業屋は顧客として利益を貪る
ことになる。気が付いた時には、立派なフリーター。社会は、彼らを便利な
部品として使いまわす。グローバル化で人件費が抑えられる中で、ひ弱な
若者は火の目を見ることはない。 これと酷似しているのが婚活である。
結婚相手と、就職先も幻影でしかないことが自覚できない若者。それは次回。
・・・・・・
3823, 閑話小題
2011年09月13日(火)
* 『哲学人』の感想文を連載は、二年前に一度書いていた。
昨日に気づいたことだが、二年前に、この下巻のー小説の作り方ーについて
取り上げていた。難しかったのだろう、それっきりで終わっていたが、
それ自体を忘れていたのは迂闊だった。無意識のリベンジだったことになる。
分類の検索で調べたが見落としたようだ。それにしても、思いもよらなかった。
成るほど、さすが哲学者が実践した小説作法は実に分かりやすい。(下にコピー)
それにしても、ブライアン・マギーの教養のレベルに驚かされる。
* 初めての書くテーマのネタ切れ
この10年間、ここで一応、起承転結を成した?文章を書き続けてきた。
最低でも2つの仕込み文はあったが、今回、初めてゼロになってしまい、
それ自体をネタに書いている。現在の読書感想文の『哲学人』が、私にとって
難しい。しかし、何とかギリギリで理解出来るから、なお疲れる。さらに、
iPadにエネルギーを大部分取られていることも重なっている。ひとつテーマを
書いても、ウェブ上では、それより遥かに素晴らしい情報が満ち溢れている。
そこをネットサーフィンしていた方がより広く深く世界をみることが可能。
それでも自分が10年間エネルギーを入れたサイトをiPadで何時でも見れるのは
悪くはないと、何とか気持ちを保っている。有料、無料を含めて、iPhone・ipad
のアプリは10万以上あるというが、その一端を次々にダウンロードして使って
みるが、その都度驚きの連続になる。別に、声高に、これは凄い!
という必要もないし、これに近いモバイル携帯電話で既に普及している。
何を今さらといえば、それまでのこと。話を戻すが、書くネタが無くなるほど
本音で書くので、読む方は面白いというが・・ 何も書けない焦りは何とも
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09月13日(日)
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