ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5281,「うさぎちゃん」が、心肺停止になって考えたこと! ー④
 学生時代に、守屋 洋著『六韜三略』と海音寺潮五郎著『孫子』を読んだ時
の面白さと驚きは今でも憶えている。純朴で、欲と欲の争いに立たされる前の
学生時代に読んでいたため、社会に出てから丁度良い手引き書になっていた。
この思想を通して人間をみると、その心底が透き通って見えるようで、
世俗が幼稚に思えてくる。 ー当時の感想はー
《人間は欲で動いているが、それを隠して綺麗ごとを並びたてる社会的動物。
それを前提に一切を無にして諸現象を一度、疑ってみること。そして冷静に
本質を捉えること。利害対立の場に立った場合は、よりシリアスに徹すべし》。
そう割り切ると、誠意の外面の奧に隠された心底が手に取るように見て取れた。 
これに学生時代のゼミの(現象の)事例研究が叩き込まれていれば、アウト
サイダーになるのは自然。人生に戦略的である必要性を、この書で実感。
人生への鳥瞰の視線でもある。 ーネットで、『六韜三略』を検索するとー
《「六韜」は文韜、武韜、竜韜、虎韜、豹韜、犬韜の六篇からなることによる。
「韜」は弓袋( 秘訣)。「略」は機略の意味。「三略」は、上略、中略、
下略の三篇からなることによる。 二つとも「太公望の兵法」であるから、
主張を統一して判断すべしというスタンス。もう一 つは内容である。
『六韜』が兵法のうち戦略・謀略を担っているのに対し、『三略』が政治思想、
軍事思想を担っている。『三略』はリーダー、『六韜』はマネージャー の書 ..》
《 劉邦の軍師となって漢の国の柱石となる張良が、若い頃、行きずりの老人
 から「明朝5時、ここに来い」と命じられた。言われたとおりその場所に
行くと老人はもう来ていて、「年寄りを待たせおって。また明日だ」と言って
去った。 翌朝、今度は3時に行ってみると、また老人は待っていて
「まだまだだ」と同じように去る。 張良は意地になって「今度は絶対に
待たせない」と徹夜して老人を待った。すると老人はニコニコと笑って六冊の
書物を渡し、「よく勉強して世のためになれ」と肩を叩いた。
『六韜』は「虎」「竜」を始めとした六巻の兵法書で、「虎の巻」の語源。
『三略』は、前・中・後の三巻からなる兵法書で、『六韜三略』は
中国はもちろん日本の戦国大名の兵法書としても親しまれた。》
《 中国の兵書、六韜と三略の2書。前者は太公望呂尚、後者は黄石公の
 撰述と伝え、併称して韜略の書という。 いずれも後世の偽書であるが、
宋代、『武経七書』のうちに組み入れられ、中国古兵法の教科書として広く
読まれてきた。・六韜は周の文王・武王の問いに対し、呂尚が経世済民の術、
富国強兵の策を説くもの 》
▼ これを参考に黙し対処したら、これほど難しい相手はいない・・ 
 この書を通すと、面白いように物事が透けてくる。心静かに、これを読み
続ければ、その中の原理原則が己を導いてくれる・・ 学生時代に、
この二書を読んでいたので、いざこざの真只中で、対峙した人の言葉を一度、
突き放し、疑い、静かに自問自答する余裕が出来ていた。問題は、その都度
「正中心一点無の心境で道理は何かを考える」しか解決は出来ない。
・・・・・・
4174, 閑話小題 ー電機メーカーの苦境
2012年08月30日(木)
   * 電機メーカーの苦境
 日本の電機各社が苦境に陥っていると、マスコミを騒ぎ出している。
この原因が、あのエコポイント。電機メーカーにとって、神風になり大きな
利益を確保したが、その間に韓国などのメーカーが主力商品に力をつけ日本が
太刀打ち出来なくなっていた。数年前まで、薄型TVで勝ち組だったシャープ
が死に体で倒産の危機になり、同じく恩恵を受けたソニーとパナソニック、
東芝、日立の各社が数千億の赤字というから尋常ではない。世界に名立たる
日本のブランドが、今や苦境に立っている。耳を疑うが、これが現実である。
 現在、同じことが自動車で行われている。 どうしたというのだろうか。 
中小企業救済法も今となれば、良かったのか悪かったのか? しかし、産業の

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08月30日(日)
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