ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5094,タガメ女の正体  ー⑦
それを待っていた。息子の後妻も無事見つかって安心したし、山へ行く時の
支度はととのえてある。 済ませることはあともう一つ …。
 −塩屋のおとりさん運がよい 山へ行く日にゃ雪が降る−
自分が行く時もきっと雪が降る…おりんはその日を待ち望む。
孝行息子の辰平は、お供で一緒に行くのだが、気が進まず元気がない。
しかし家計を考えて年明けも近い冬の夜、誰にも見られてはいけない
という決まりで背中に母を背負って楢山まいりへと出かけていく。
辛くてもそれが貧しい村の掟なのであった。ー以下の部分が凍りつくようである  
               ―「日本の名著名言事典」紀田順一郎著より
「お姥捨てるか裏山へ 裏じゃ蟹でも這って来る 這って来たとて戸で入れぬ  
 蟹は夜泣くとりじゃない」 山深い村で昔、年寄りを裏山に捨てた因習がある。
或る時、老婆を捨てたところが這って帰ってきてしまったので、家の者たちは
「這って来た、這って来た、蟹のようだ」と騒いで戸をぴったりと締めて中へ
入れなかった。家の中では小さい子が蟹が本当に這つて来たのだと思い込んで
しまった。 老婆は一晩中、戸の外で泣いていた。その泣き声を聞いて子供が
「蟹が泣いている」と云ったのである。 家の者が「蟹じゃないよ。蟹は夜
泣いたりしないなよ、あれはとりが哺いているのだ」と子供などに話しても
わけがわからないので、そう云ってごまかしてしまったのである。
この村では、白米は年に一度の楢山祭の時や、重病人でなければ食べられない。 
早くに嫁を貰うことは愚かなことで、それは少ない食料が減るからである。
「曾孫が生まれる」のは多産や早熟の者が続いているということで、嘲笑の対象。
老いても丈夫な歯を持っているのも恥ずべきで、食い意地が張っていて、浅ましい
と見做される。この村は七十になった老人は、裏の山へ捨てられる。息子が背板に
老いた親を乗せ楢山に登っていく時に一言も喋らず、後ろを振り返らないが山の掟。
▼ それほど遠くない時代に日本の山間部には、こういう風習があったようだ。
 現在の日本は不況不況と騒いでいるが、実際に、こういう時代が来ないとは
いえないことを知らない。隣国の北朝鮮が、これに近い惨状といっても、現実
としては考えられない。それにしてもリアルである。都会などの餓死などの
孤独死があるが、楢山考と何処が違うのだろう。
・・・・・・
3257, 閑話小題
2010年02月24日(水)
  * つれづれに
 半年に一度位、随想日記、書くネタも何も尽きて呆然とすることがある。
この数日が、それだろう。 そういう直後に多くのネタが湧き出てくることも
経験的に知っている。書き続けることの効果を実感しているから維持できるが、
書く気力が萎えるのは如何しようもない。
  * 消費税のアップ
 今年度の国家の税収が、予算より2割のダウン。90兆の支出に対して37兆の
収入しかないという異常事態。こうなれば、消費税のアップしかない。という
ことで、緊急に「来月から議論に入る」というが、目先の増収の手立てはない。
それにしても、あれだけの綺麗ごとで支出をしておいて、何おかいわんである。
パーセントのアップは、我われの収入が5パーセントダウンと同じことである。
これでは、ますます消費意欲が減る。消費税分を値上げはできないところが
大部分だろうから、恐慌にますます拍車をかけることになる。
5年先は、いや3年先の景気を考えると背筋が寒くなる思いである。
  *政界の再編成が動き出した
 民主、国民新党の自民党切り崩しで、二人が移動し、参院の過半数を確保した。
これで社民党の連立からの離反が時間の問題になってきた。次の仕掛けは、
公明党との連立か、自民党の若手をゴッソリと狙うかである。
  *保険業界の現状
 昨日、取引先の保険会社の社長が来社、少し早いが長岡まで車で送ってもらう。
保険業も3〜4社の大手の寡占化が始り、弱肉強食が鮮明になりつつあり、保険の
オバサンや、中小の保険会社の淘汰が激しくなるという。5年で200万人が40万人

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02月24日(火)
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