ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5048,修羅場の極意 −2
右下がりになってしまう。その都度、政府が打ち出す政策などで持ちこたえてきた。 
しかし最後の東北大震災で止(とどめ)めをさされてしまった。売り上げの推移は
正直である。最近、二つの経済震災と、原発事故をともなった東北大震災の三つは
関連しているのでは?と考えた。 ところが先日、図書館で借りてきた水野和男著
の『君はグローバリゼーションの真実を見たか』の中に、私が知りたいことが、そ
のままあった。 ーここで書かれていることを大雑把にまとめるとー
≪ 500年前に、ヴァスコ・ダ・ガマとコロンブスによって海洋に進出し、
 近代化を始まった。これは、要するに、「欧州における北アメリカの開発に伴う
超長期のブーム」の出発と捉えることができる。それは「陸の時代」から
「海の時代」の転換を示唆していた。海の時代には、アメリカ、アジア、インド
大陸などに侵略をしていた。それを欧米では近代化といっていた。
そして2008年のリーマン・ショックと、去年の3・11の原発事故で、
その近代化の終焉を迎えた。 9・11はそのアメリカに対する、弱者からの
反撃でもあった。本来1970年半ばで終わっていたアメリカの時代も、金との
兌換の中止を宣言したニクソンショックで終了したはずだった。その1974年に
自動車や家電製品に使われる粗鋼消費量がピークを向えていた。 これが
「地理的・物理的空間」の膨張の止まりであった。近代社会とは、膨張し成長
し続けることを前提とした。≫  ーまず、そのへんの部分を抜粋してみるー
【 9・11(米国同時多発テロ)、9・15(リーマン・ショック)、3.11
(福島原発事故)を「真の危機」と認識し、その原因を考えないと、これらを
上回る大きな危機が襲ってくる。 
  * 9・11ではテロリストによってジット旅客機がミサイルに、
  * 9・15ではサブプライムローンが略奪的貸付として、
    CDSが「金融版大量破壊兵器」として、
  * 3・11では原発が「放射能兵器」へ姿を変えて、弱者に牙をむいた。
   米国の多くの専門家は、今回の事故で「原発テロ」への警戒心が強まった
  と口をそろえる。「9・11」と「3・11」の、悪魔のような合体だ。
 今回の福島第一原発箏故を受け巨大津波に備えて万全の対策をとっても、
 「原発テロ」は想定外だったということは許されない。 また「100年に一度」
 の金融危機だったリーマン・ショックを量的金融緩和で封じ込めた後、米国の財政
 赤字を放置していたら、ドル危機につながらない保証はない。・・
 シユミットのいう世界史とは「陸と海のたたかい」であり、「大地のノモス」を
 めぐるたたかいであると捉えると、資本がアメリカのグローバリゼションに期待
 していることに象徴されているように、数十年後には取得すべき空白は地球上
 になくなる。だから、「世界史」が終わるのである。しかし、人類史が終わる
 わけではない。終わるのは「成長の時代」(近代)であり、シュミットのいう
 「世界史」である。ヨーロッパ史とは「膨張」の歴史であり、その延長線上に
 あって「爆発」した近代は、「成長がすべてを解決する時代」だったのである。 
 近代とは、技術進歩によって経済成長をするということを皆が信じて疑うことが
 なかった時代だが、9・15や3・15以後、成長しようとすればするほど、
 一方で貧しくなる世界がある。 近代の原理に忠実であろうとすればするほど、
 反近代を招来させることになった。「歴史における危機」が生じると、最も弱い
 地域や最も貧しい人々にしわ寄せが集中する。ある特定の人が利潤を極大化しよう
 と「努力」すると、他の人はより貧しくなることが 頻繁に起るようになった。 】
▼ この3つの震災は、大きな時代の変わり目であり、アメリカの衰退の象徴。
 この3つが「近代の敗北」の道標として歴史に残る。我われは、その場面に現在
 進行で直面しているのである。この節目(カオス)が今後数十年、続くことになる。
  ・・・・・・・
3576, 閑話小題
2011年01月09日(日)

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