ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■8151,閑話小題 〜毎年、同じ事を飽きもせず…
「近代の終わりと知の崩壊」を適菜収が警告した最新の書。
〜 著者の内容紹介
◉ 私はファッション右翼やコスプレ右翼、街宣右翼は大嫌いだが、
質の高い右翼思想には常に敬意を払ってきた。また、花畑左翼、
市民活動家は大嫌いだが、質の高い左翼思想には大きな影響を受けた。
私は性格的にも学問的にも保守思想(すなわち近代的理念・理想・理性・
合理主義に対する懐疑的な姿勢)に馴染んできたので、右翼や左翼、
要するに理想主義者とは相容れないところがある。
未来にせよ過去にせよ、理想郷を設定するのが不可能な時代に生きて
いることを自覚できない時点で、やはりそれは弱者の思想だと思う。
その前提の上で、半ば自嘲気味に、あるいは戦略的に右や左を演じて
いる人々は面白いし、場合によっては知的な刺激を受けることもある。
本書で扱うのは彼らではない。「下」である。
右翼の底辺「右下」もあれば、左翼の下層「左下」もある。
いわゆる「B層」も多いし、橋下という政治家もいた。
◉ 今の政治は、マーケティングにより「下」の気分を探り、
プロパガンダで「下」を動かすことで成り立っている。
この手の政治家は、「風が吹く」のを待ち、問題が発覚したら
「嵐が過ぎ去る」まで口をつぐむ。
議論を軽視するのは、それが世の中を動かさないどころか、
墓穴を掘ることを熟知しているからだ。
大衆の熱狂だけが 政治を動かすことができるという深い確信
バカがバカを支持する今の世の中を見れば、それは正しいのだろう。
(「はじめに」より一部抜粋)
さあ、読者であるあなたは、この狂気の時代をいかに生き抜くか。
ないのか?
合理主義者が世界を破壊する
―
▼ 『下』は、ネット社会の産物と言うより、社会構造が本来、この層を
生み出す現象。現在、嵐が吹きすさんでいる体育会系社会の変質した体質。
何も今さらの話ばかりで、殊更騒ぐ内容でない。
朝鮮社会の体質に、事大主義がある。小国が礼をもって大国につかえること、
また転じて「勢力の強いものにつき従う行動様式」をさす。中国近隣にあり、
常に侵略対象にされた中では、弱者の戦法として必要な知恵だろうが…
社会においては、これが固定されて人間価値まで判断される。それに目を瞑り
馴化するしかないのが実情。で、こういう社会哲学者が、87%を冷たく切捨てる。
問題は、27%でなく、一応、考えるが深堀ができない60%。それも上位10%との
際の人たち。10%の次善の人に加えた10%、合計20%が社会を静かに動かす。
この質を上げるには、長年かけた地道な教育システムを必要とする。政治家は、
その育成より、目先の権力維持のために大部分のエネルギーを消耗するしか
ないのが実情。20数年かけて現実社会をネット社会が世界を覆ってしまい、
社会の基盤が根こそぎ崩壊しだした世界で、右も左もない、必要なのは、
個々人の地頭(インテリジェンス)になってくる。非常に生きにくい時代である。
・・・・・・
5995,閑話小題 〜「楽しみに金のかからない人は、最も幸福」
2017年08月14日(月)
* 楽しみに金のかからない人は、最も幸福
ソローが、「楽しみに金のかからない人が最も幸福である」というが、
「楽しみに無条件で金をかけられる人は、更に幸せである」とも、いえる。
楽しいと思うかは心の素養の問題でもある。書籍の購入と同じで、命の次に
大切な金を、割切って使うことは難しい。仕事を楽しみまで昇華すれば良いが、
仕事バカも面白味がない。実際のところ、そこそこの「お金」は「遊び」に必要。
「一万を持って千円を使うのと、二千円を持って使うのと、気持ちが違う。」
現在、一番効率良く遊べるのはネットである。次は「読書」だろうが、
これも素養が必要となる。
―
* 本家消滅
「本家、分家」の言葉も、自営業が激減している中、「死語」になってきた。
私が事業整理をしたことで、我が堀井家の「本家」筋も、消滅したことになる。
『堀井』の実家は太平洋戦争前までは、老舗の古美術商で、父親は二代目。
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08月14日(月)
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