ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6145,閑話小題 〜あと9日で72歳ですか! 先は少ない
でしょ? いいや、はずれ。豊かな国の人びとは、たいてい、長時聞まじめに
働いて、これ以上お金が増えても喜びを引きだ芸いという限界以上に稼ごうとする。
われわれはこの事実をもっと不思議がるべきだ。なにしろ、ゴールに安物チーズ
をおくだけで迷路を走り抜けるラットさえ、いったん満腹になれば、最高級の
チーズを使っても動こうとしないのだ。我われ自身、パンケーキをたっぷり
食べたら、それ以上のパンケーキはもう食べがいがないため、調達や消費の努力
をやめる。だが、お金については違うらしい。近代経済学の父、アダムスミスが
一七七六年に書いたように、食べ物への欲求は、人間の胃袋の容量が小さいせいで、
どの人でもかぎられている。しかし住宅、、衣服、馬車、家具などの便利品や
装飾品への欲求は、何の限界も、はっきりした境界もないようだ。食べ物もお金も、
いったん十分になるとそれ以上の喜びを与えてくれなくなるなら、なぜわれわれ
は、食べ物を腹に詰め込むのをやめるのに、ポケットには際限なく詰め込み続ける
のだろう。それは金銭の多さに比例して満足が増えると思い込んでいるためだ。≫
▼ 世界も、日本も上流階級が存在している。金銭で表現すると、1〜2億以上の
純資産が上の下、10〜20億クラスが上の中、最上が100億以上という。
それに見合って幸せかというと、そうでないようだ。純資産がゼロというと、
常にお金の残高を意識する生活になるため、ある程度の収入と預金が必要である。
だから、極貧から脱出した時の喜びは、大きくなる。では中流と上流との幸福感は、
どうだろう? それほど変わらないようだ。しかし中流の上流に対する希求は
思いのほか大きい。中流は欲しい物が買えないので少し不幸で、上流は何でも
買えるので少し不幸ということ。でも、これだけは、多い方が良い。
一万円と百万円を懐に持って一万円の買い物をするとき、気持ちが全く違う。
心理学者のお金に対する切口は特別に面白い。
・・・・・・
5413,だれもわかってくれない ーA
2016年01月09日(土)
『だれもわかってくれない』ハイディ・グラント・ハルバーン著
* 信用レンズ
まず、この3つのレンズを簡潔に要約すると・・
・信用レンズ: 初対面の相手を評価する際に働く、温かみと、
それを伝える能力が大事。誠実でウソをつかないこと。
話しをしている間、目を逸らさないことがポイント。
・パワーレンズ: 会社における上司など権力者が持っている認知の特徴。
例えば、「私にとって役に立つことを示せ。さもなくば消えろ」
「自分を守ってくれるパワーがあるか」
・エゴレンズ: 自分の過去の意思決定や立場を守るための認知の特徴。
このレンズの目的は、ただ一つ、自己肯定感を守ったり、
高めることが可能かどうか。このお陰で、私たちの殆どが、
自分が平均より賢く、魅力的で、道徳的に優れていると
思っている。したがって、何かうまくいけば自らの実力と思い、
うまくいかないと、状況や誰かのせいだと考える
ー他に ・予防レンズ: 失敗を回避することに重きをおく特徴。
慎重でリスクや問題がよく見える。
・促進レンズ: チャレンジして成功することに重きをおく
のが特徴。リスクが見えづらく、楽観視しがち。
誰でも、今より良い暮らしを手に入れることと、今あるものを守る
ことの両方を同時に望むが、どちらかに偏るもの。
一番大事なことは、ある人にとって「向上すること」だが、
ある人にとって「安全であること」。
ーー
まずは、「安全で、安心できる相手かどうか?」の「信用レンズ」より。
そのポイントを、以下のように上げる。−P130−
☆「信用レンズ」= 初対面の相手があなたを見極めようとするときに
最初に考えるのは、「信用できる人間かどうか」ということです。
早く言ってしまえば、「敵か味方か」ということです。
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01月09日(火)
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