ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5931,閑話小題 〜狂ったドン様と、耄碌した泡沫候補 
出現しただろう。それを乗り切るために、老人たちの存在が必要になった。
人類が言葉を獲得したのもこの時代だ。言葉によって過去の経験が生かされる
ようになったことが、老人の存在価値を高めたのだろう。
 しかし、老人たちは知識や経験を伝えるためだけにいるのではない。
年や壮年とは違う時間を生きる姿が、社会に大きなインパクトを与えることに
こそ大きな価値がある。人類の右肩上がりの経済成長は食料生産によって
始まったが、その明確な目的意識はときとして人類を追い詰める。
目標を立て、それを達成するために時間に沿って計画を組み、個人の時間を
犠牲にして集団で歩みをそろえる。危険や困難が伴えば命を落とす者も出てくる。
目的が過剰になれば、命も時間も価値が下がる。その行き過ぎをとがめるために、
別の時間を生きる老年期の存在が必要だったに違いない。老人たちはただ
存在することで、人間を目的的な強い束縛から救ってきたのではないだろうか。
その意味が現代にこそ重要になっていると思う。≫
▼ 落語の『御隠居と与太郎』の問答が、正しく、これ。人生を消化した
 御隠居と、何もしらない与太郎の無目的の状態の二人が、目的的社会に
ついて笑い飛ばす。4年前に、それまでの自分の姿が急に面白くなり、腹の
底から笑ってしまった。それで憑物が落ちたのだろう、開き直れたようだ。
元もと、アウトサイダーを自認して、社会との関りを最小にしていたことも、
現在の日常を楽にさせてくれている。夕暮れには夕暮れ時の楽しみがある。
 〜以下のことは森のこと。後は、娑婆娑婆したり、しなかったり!
・・・・・・
4836,「事業人生を決心して45年」の語り直しー12
2014年06月11日(水)
   * 閑話小題 ー事業人生を振返って、あらため気づいたことは
 人生を鳥瞰すると、その時々に直面する問題に無心で取組んでいると、違う
チャンスが生まれているのが見て取れる。これは、課題に対する「正中心一点無」
の奥底から自然に生まれ出る不思議な因縁。前向きに正面から中心点に無心で
取り組み続けると、自然と機会が生まれてくる。過去・現在・未来とも、その
正中心一点は、時代のウネリ。この数年来では、2008年9月15日のリーマン
ショックと、2011年3月11日の東北大震災と、津波による福島第二原発事故。 
このリーマンショック対策で、今でも世界主要20ヶ国のトップが一年に一度の
会合を開いているが。実は未解決案件!
 金沢にいた頃は、『ドルショック』。千葉の創業時には、『石油ショック』
が直撃。その直後の数年は、その重大さが理解できない。が、数年後に現象と
して現れ出てくる。千葉での石油ショックは、創業初戦の私を直撃をした。
あてにしていた道路一本前の空地の5百室のマンション計画が緊急中止。
周囲の空気が一変してしまった。ビル内のテナントは全く入る気配がなし。
軽い気持ちで始めた養老乃瀧のオペレーションは、手こずるし、本部から
手伝いの開店指導員は、店の乗取りをはかってくるし、その上に、お嬢様育ち
の家内は戦力に全くならない。また凶暴化した酔っぱらいの店内での喧嘩や、
因縁に対処が出来ないため、なすがまま。あたかも西部劇の酒場の場面の
ようで、一日一日が瀬戸際のドラマである。 これが創業の苦しみと、つくづく
思い知った日々。〈背中に、重い荷物を担いで、足には鉄の下駄を履いて歩いて
いるよう〉という実感があった。その時、戦中、終戦の最なか、両親は、この
数倍、数十倍の苦労した苦労話と、幼児期の両親の苦労姿を、改めて思い知る。
両親には戦災の中、一家の生活がかかっていた。 そして、父親の死。
これが、自分への父からの贈物と、実感する。今度こそ、頼れるのは、自分と、
取り組んだ事業のみと! しかし、それも三ヶ月、半年と経つ内に、仕込み、
仕入れなど、一日15時間の勤務時間が、12時間、10時間、8時間と
減っていった。そこで、養老の滝を一緒に取り組んだ相方に任せ、自分は焼き
たてのテイクオフのベーカリーに取組む。とにかく、このミニビルを何とか
「カタチ」にしなくては! と。

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06月11日(日)
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