ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5802,なぜ日本人は世間と寝たがるのか ―読書日記 1
実際に観察されている。天災も、勇気、連帯感そして生きる意志などの人間
としての最高の徳をときに導きだすゆ利他主義ど相互援助の心は、悲劇的な
経験による外傷後ストレス症を軽減するのに役立つ。心の安定を維持するのを
妨げたり弱らせたりするのは、大概の場合、外界の出来事ではなく、自分の
心とネガティブな感情である。
 矛盾する感情どうしが胸の中で手を結び、その手を解くのを頑なに拒む。
これらの矛盾した感情と戦ったり沈めたりの努力は、無駄な抵抗である。
漸くそこから抜け出せたと思っても、新たな力で襲いかかってくる。
この種の感情的な苦痛は、鎮めようとすると抵抗し、取り除こうとする試みは
ことごとく失敗に帰す。こうした戦いの間、自分の世界は、矛盾だらけの様相を
呈し、不幸、圧迫感、苦痛などの感情が生じる。一体、自分のどこが間違って
いるのだろう。 思考は、最高の友にもなれば最悪の敵にもなる。
世界全体が敵に回った、という考えが生じると、あらゆる認識、あらゆる経験、
そして世界が存在することさえが苦痛源となる。そして、敵として立ちはだ
かっているのは、他でもない自分の考えである。厄介な考えが、群れを成して
心にどっと押し寄せ、それぞれが混乱の度合いを深める筋書きを捻りだす。
自分の内側がいい状態でなければ、外側がうまくいくはずはない、日常浮かん
でくる思考の中身を注意深く観察すると、世の中のスクリーンに映しだされる
自分の内面の映像がどれだけ色づけされているかが実感できるだろう。≫
▼ 事業当初から、苦悩、怒りの質量を推測し、不快の気分は何日?何ヶ月?
 の痛みか推定、ほぼ日程とおり収まった。時間薬である。応急処置として、
問題の中心点を凝視、ただただ、見続けていると、それが思いの外、大した
ことがないことに気づく。吠え付かれた時には? ・・書きだしたが、
それを楽しんでいる自分が生々しいので止めた! 何事も楽しめばよい!
・・・・・・
5072,読書脳 ぼくの深読み300冊の記録 ー7
2015年02月02日(月)
        『読書脳 ーぼくの深読み300冊の記録 』立花 隆(著)
* 進化は必然か偶然か 〜ブライアン・スウィーテク著『移行化石の発見』
 地球の大気圏が一度、消滅をして、再び同じ状況下で、同じようなプロセス
を経たとしたら、同じような生命と類人猿が生まれるだろうか?という素朴な
疑問があるが、それに対して「存在は偶然の積み重ねでしかない!」と!  
と断言している。 〜その辺りから
≪ 昔から、ダーウィンの進化論を信じない主要な論拠の一つが、種が進化
するときの中間形態の化石が発見されていないということにあった。
しかし、近年、見つからないがゆえに‘ミッシング・リンク’と呼ばれてきた
中間形態の化石が続々と見つかりはじめている。ブライアン・スウィーテク
『移行化石の発見』は、そのような驚くべき化石の発見史の物語。
 たとえば、クジラは陸にあがった哺乳類が再び海に戻った種だが、陸上を
四本足で歩いていた時代の化石が見つかっているし、鳥は恐竜から進化した
という説が長らく本当のこととされなかったが、移行期の羽毛におおわれた
恐竜の化石が発見されて本当だと信じられるようになった。
 面白いのは最終章「進化は必然か偶然か」。ある環境が与えられたら、
ある進化が起こるのは必然なのか。別のいい方をするなら、この地球環境が
人間を産み出したのは必然なのか。ある進化が起きたとき、やり直したら同じ
進化が起きるのか。一九八八年ミシガン大学で大腸菌を使って壮大な実験が
行なわれた。全く同じ大腸菌群を育て、五百世代ごとに冷凍保存していった。
 三万千五百世代で重大な進化が起きた。世代をずっとさかのぼって、サンプル
解凍で多数のやり直し実験をしたところ、また三万世代で大きな進化が起きたが、
進化の方向は違っていた。さらに実験を続け四万世代まで来ているが、結論は、
進化は偶然の上に偶然が積み重なって起きるのだから、同じ進化は二度と
起こらないというもの。人間も同じで、この進化は偶然の積み重なりで起きた。

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02月02日(木)
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