ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5745,閑話小題 〜雪下ろしの雷
『アーキテクチュラル.ダイジェスト』で特集されていた豪華な家々に
イメージを置いている。
・マレーシアの気鋭の記憶力王者、スウィーテーイは、自分自身の身体の部位
を使って、『オックスフォード中英辞書』全1774ぺージ、5万6000語を憶えた。
・オーストラリアやアメリカ南西部では、先住民族のアボリジニやアパッチ族
が独自の「場所法」を編み出していた。ただし、建物を使うのではなく、
地元の地形図を利用して物語を作り、風景を織り交ぜた歌に仕立てていた。
小高い丘、岩、水流がそれぞれ物語の一部を担う。「神話と地図が符号して
いるのです」と、ミッソーリ大学で記憶と言い伝えの研究をしている
言語人類学者のジョン・フォーリーは言う。しかし、物語を風景に埋め込む
ことで、ある悲劇がもたらされた。先住アメリカ民族は政府に土地を取り
上げられたことで、故郷だけでなく自分たちに伝わってきた神話も失った。
・「ジョシュ、わかってほしいのは、人間は本当に場所を憶えることに長けて
いるってことだ」と、エドが言った。「例えば、君が初めて行った誰かの家
で5分間だけ1人になって、好奇心が湧いてきたとする。5分間でその家のこと
をどれだけ憶えていられると思う? おそらく、それぞれの部屋の場所と
間取りだけでなく、方角や装飾品、家具の配置や窓の位置まで憶えられて
いられるはずだよ。意識していなくても、自分自身が気づいているという
ことにすら気づいていない何百もの物の場所や、いろいろな特徴を憶えて
いるものなんだ。そういった情報を足していったら、ちょっとした短編小説
ができあがる。 でも、僕たちはそれを記憶の功績として残したりはしない。
ただ空間記憶を消費しているだけなんだ」
・「記憶の宮殿」の基本的な考え方は、自分のもっている素晴らしい空間記憶
を利用して、脈絡なく並んでいる情報を組立て格納することだ。大切なのは、
よく知っている場所を 「宮殿」に選ぶこと。
「最初の宮殿は、君が育った家は平屋?・・・》
▼ これを読んで、自分には記憶力がないと決めつけ、記憶以前の対象の認知
を疎かにしていた事に気づかされた。確かな認識をしてないなら記憶が曖昧に
なって当然。記憶力が弱いというバイアスが、認識力そのものを弱めていた。
単純だが、この本を読むごとに、認知力と、記憶力が強まっている。まず、
対象に集中しイメージをつくる。そして、自宅の庭と玄関周りと、自宅内の
幾つかに貼り付けていく。これをスムースにするには訓練しかない。
これは面白い!これを応用し、『思い出の宮殿』が出来るのではないか・・
過去の創作になるが、いや深入りをしない方がよいか?『思い出の宮殿』
と検索に入れても、この言葉のヒットが無かった。 夜半、少し試みたが、
無呼吸になっていた。
・・・・・・
4283, 日本人の思い −2
2012年12月07日(金)
「日本人の思い」ー ほぼ日刊イトイ新聞 著
このアンケートの面白さは、アンケート結果の「エッ」という意外性と、
「やはり同じだ」という同調性である。
* 「あなたは、センスが良いですか?」に対して、センスが良いと
答えたのは54%、悪いと答えたのは46%で、微妙な数値である。
自分はセンスが悪いと思い、チャンスがあればファッション店の
ウィンドウ・ショッピングをしている方が結果としてセンスが良くなる
ケースが多い。 日本人は、大衆が洋服を着るようになって日が浅い。
最近の若者は体形が良く、TVやファッション誌などから情報が入手可能。
ファッション・チェックという番組まである。
* 「あなたは、宗教心がありますか?」では、宗教心があるが4割に対し、
ないが6割になっている。年齢的にみて高齢者ほど宗教心が高くなって
いるが、死が近づくにつれ、神にすがりたくなるようだ。
* 「あなたは、軽いですか?」に、7割が軽くないと答えている。
年齢別の統計値を見ると、50歳代の男性の3分2が軽くないという
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12月07日(水)
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