ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[383886hit]
■5662,閑話小題 〜地方銀行消滅
でしょう。そのような経験を通じて自己ができてくると、初めて自分の頭で
考える、あるいは自分の意見というものがいえるようになる。さらに、
どこまでこの意見は通用するのか。それはここまでしか通用しないとか、
いろいろなことを経験して、普遍性、あるいは世間を知ったうえで、
さらに深いレベルで自分の判断ができるようになるわけです。
成長するということは、ここまではわかっているという、外側の境界を、
いつでも広げ続けていくことですから、毎日が楽しくてしようがないはずです。
新しい事象に接することで、その境界が広がっていくわけです。ここだけの
領域でしか通用しないことが、あ、ここでもそうなんだ。さらにここでも
そうなんだ。 ・・・≫
▼ 著者の本を何冊か読んで、ここでも、紹介したことがあった。宇宙の彼方
から逆照射の視点で見直し、 地球をシステムとして捉える。そして、
その一つとしての人間圏を改めてみると、気がつかなかったことが、見えてくる。
まさに、地球を支配しているサルが、その自然圏の資源を使い放題で、破壊を
している。綺麗ごとを言っている私も、その恩恵を受けているサルにすぎない。
未知の外界は漆黒だが、光を当てると?
・・・・・・
4565, 2050年の世界 ー6
2013年09月15日(日)
「2050年の世界 ー英『エコノミスト』誌は予測するー」
〜英『エコノミスト』編集部 (著)
* 第十九章 距離が死に、位置が重要になる
《 テクノロジーが距離を葬った。通信費は限りなく無料に近づき、様々な
ソフトウェアーでこれまで以上につながるようになり、‘どこにいるか’が
かってない程重要になる。》 これは10年前から現在に遡って言えること。
その何処かにいるのかさえ、重要で無くなる可能性がある。
大相撲やプロ野球の観戦も、現場より居間の大型TVの方が面白くなりつつある。
その意味でグーグルアースは、ますます重要な位置を占めてくる。
ー第十九章のまとめーより
・『エコノミスト』誌編集主任だったフランセス・ケアンクロスは一九九七年
に『距離の死』という本を書き、そのなかで通信費が技術革新で安くなり、
距離は障害ではなくなると予言したが、二〇一一年現在の時点でそれは
現実になりつつある。
・一九九七年には、アメリカと欧州の電話料金は、一分あたり平均で八一セント、
二〇一一年には、スカイプを使えば2セントですむようになった。
・国際間のテレビ電話会議とも言える「テレプレゼンス」はすでに商業化
されているが、今後はそれが家庭に安価に進出していくだろう。
・携帯電話に搭載されるさまざまなソフトで、距離はさまざまな分野で意味を
なさなくなっている。テキストメッセージで現金を移動させるモバイルマネー
もそのひとつ。 そういうサービスで最も成功した一例が、二〇〇七年に
ケニアで始まったM-PESAだ。
〔 *(M-pesa、エムペサ)とは、ケニアにおいて人口の約3割(1,300万人)
が登録 するほど普及しており、銀行口座を持たない貧困層の金融システム
へのアクセスを可能 にしたとして名高いSafaricom社のモバイルバンキング〕
・典型的な発展途上国で百人あたりの携帯電話台数が一〇台増えれば、
GDP成長率を○・八ポイント押し上げる効果がある。
・ウェブ空間上で、人の集えるソフトは、専制的な政府が集会の自由を圧迫
しているときも、それを迂回できる道を提供した。
・距離が意味をなさなくなったことを利用し、各地域、各文化圏の労働力、
技術力の特長を生かした国際分業がやりやすくなった。そのぶん、どこで何を
する、という位置が重要になってきた。開発の得意なシリコンバレー、スペック
をもとにプログラミングをするのが得意なインドのバンガロール、厳格な運用
システムを創ることが得意なドイツ、といった具合である。
・常時接続の世界により人々は互いに話すことに興味を失ったように見える。
市場調査会社二ールセンによると、アメリカでは携帯電話の加入者が自分の端末
[5]続きを読む
09月15日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る