ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[383074hit]
■5370,閑話小題 〜思いのままに
「トロッコ問題」のように、古代ギリシャの時代から哲学者たちは「思考実験」
を“考えるためのシミュレーション・ツール”として用いてきました。
身体と脳・自意識・生命倫理・言語・宗教・芸術・環境・格差など、多岐に
わたるテーマから選りすぐった簡単に“答え”の出ない、哲学・倫理学・論理学
の100の難問があなたをぐらぐらと揺さぶります!
★【書評から】 「読んでいて思わず引きこまれる。知的で愉快で、型破り。
巧みでセンスのよい構成。 誰かと議論したいのに、相手が見あたらないとき、
繰り返し手にとりたくなる本だ」 「楽しんでできる頭の体操」「何度も考える
ことこそ、明敏で切れ味のよい本書の意図するところだ」 「この本はさながら、
道徳哲学の“数独”。身動きできない地下鉄の中でも、“思考実験”のどれか
に取り組めば、たちまち 通勤地獄から抜け出せる」
▼【私の書評】 考えさせられる本。まず一番私が考えさせられたのは、
「楽しみの法則」である。≪ キャリア上の躍進を続けてきて、ようやく、
二つのチャンスが同時に舞い込んだ。ふたつの国の大使である。どちらも
南太平洋の小さな島国で、ひとつは、厳しい法律があり、婚外セックスも飲酒も
麻薬も大衆的娯楽も、贅沢な食事まで禁じられている。許されているのは美術や
音楽といった高尚な楽しみだけ。実際に国が、それらを推奨していたため、
世界屈指ののオーケストラやオペラや美術館や劇場がそろっていた。
もうひとつ、 知的にも文化的にも砂漠のようだった。しかし、快楽主義者
にとって天国で知られ、何もかも許されていた。≫
このふたつの判断、自分だったらどうするだろうか。 学生時代の四年間の
過ごし方に似ている。学生時代の遊学で、有り余る時間の中で何をするかは、
本人の自由。この問いのように、学びに中心を置くか、 遊びに中心を置くか、
大きく迷うところ。都会での遊びも、学びも、学生時代しか出来ないことがある。
問題は、どう考えるか。人生でも同じことがいえる。往々にして、二つの
両立は、なかなか難しい。私の場合は、「硬派のレールの上を軟派に生きる」
を意識していたが。低俗の遊びには、高い税金がかけられ、崇高な遊びには、
推奨金が出るケースが多い。とはいえ、どちらも実際に経験してないので、
本人にとって、選択した以外の方は、うかがい知ることはできない。
この歳になり過去を振り返って、この問題がフラッシュのように思い浮かぶ。
あの誘惑に乗っていたら??・・ で、私なら? 答えは明白である。
高尚の方である? 何故なら、快楽の楽しみは、帰国した時にチャンスは無限
にあるが、高尚の方は、帰国した時に雑多な日常の中では、じっくり浸る時間が
取れないからだ。その人が、それまで苦労して手に入れた高尚な?大使職。
その職に相応しい時間を味わうのは当然の理である。
とはいえ、大きな後悔も残るだろうが。
・・・・・・
2011年11月27日(日)
3898, つれづれに ー景気の話ー
* 金融株は、どうなっている?
久々に金融株を見て驚いた。何と野村證券が230円、三井住友銀行が
2000円(額面を換算で200円)、みずほ銀行が100円割れ。
東京三菱が330円とあった。野村證券は5年前の10分の一、みずほ、
三井住友が6〜7分の一以下。銀行株が100円を割ると危険水域を超える
というから、みずほ銀行は非常に厳しい事態。いかに、リーマンショックの
影響が大きかったかである。EU危機も何処かの国がデフォルトでもすれば、
欧州だけでなく、世界中の銀行の連鎖倒産が起る。日本国債務のGDP比が
220%もあり、ユーロ圏の90%程を大幅に上回り、アメリカの100%、
イギリスの80%に対しても、あまりに多いことが分かる。その日本が、
このままでいられる訳がなく世界の投機筋が日本を狙うのも時間の問題。
日本人が1400兆円の金融資産を保有しているというが、その多くが
アメリカ国債に変わっている。日本が本当に健全なら、日本の三大メガバンク
[5]続きを読む
11月27日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る