ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5295,閑話小題 〜慎太郎と佐々の死生観の対話
英『エコノミスト』編集部 (著)
* 予言はなぜ当たらないのか (第二十章)
ー まずは要約部分よりー
・今から四〇年前になされた予言をみると、悲観的なものばかりで、
その殆どが外れている、
・なぜ、そうした予言が外れるかと言えば、理由はふたつある。
良いニュースは目立たず、人々の記憶に残りにくいからだ。
悪いニュースだけが残り相互に連関する認知のバイアスが人間に
あるので、そういう予言をすることが受け入れられる。
・もう一つは人間が対策を講じることを無視するからだ。
・資源が枯渇する、食料が枯渇するというのは終末予言の典型的だが、
「技術革新」よる「低価格化」を無視している。
・グローパル化による国際分業により、人々は、かってより遥かに
安い値段で必要なものが手に入るようになった。
・1950年代には、平均賃金の人がハンパーガー1個の代金を稼ぐのに
三〇分かかったが、今では三分だ。
・技術が人間の生活水準に作用するのは、技術が発明されたときではなく、
何十年ものちに手ごろな価格の技術になったとき。
・バイオテクノロジーの発展によりその応用物が低価格化する。
たとえば幹細胞をさまざまな臓器に発展させる技術は、移植医寮
そのものを、低価恪化させる。また、癌治療もバイオテクノロジー技術
の発見によって、癌ワクチンや遺伝子組み換えウイルスを体の必要な
場所に送るという治療を大衆化させる。
・第二次大戦以来、全世界のGDP成長率がゼロを下回ったのはたった一年。
それは2009年で、マイナス0・6%の成長率だった。
・先進国ではさまざまな形で実際に、森林面積が増えるなど環境は
良化している。いまの新興国が先進国なみの経済水準になる二〇五〇年
までに、これまで損なわれた環境が腹興するようになるだろ。
▼ 予言はなぜ当たらないのか? その状況で対応する「技術革新」
が出てくるからだ。その中で情報機器と、バイオテクノの革新は、
予測不能である。現に過去40年をみると肯けること。
人間には、長期楽観、短期悲観が経験を通して認知バイアスとしてある。
それが目先、悲観的な見方が受け入れられる。40年前の予測が悲観的
過ぎたというのも大いに疑問である。ソ連は崩壊、米国も、衰退の坂を
転げ落ちている。そして日本は、20数年前のバブル崩壊から現在にわたって
惨憺たる事態。40年後を考えると、さらに酷くなるのは現在の状況をみれば
分かること。「現時点で予言不能の未来が待っている」ことだけは確か・・
バーチャルと現実が混合した世界だろう! 今もそうか?
・・・・・・
4188, 呪いの時代 ー6
2012年09月13日(木)
*「適職イデオロギー」の刷り込み 「呪いの時代」内田樹著
ー第5章「婚活」と他者との共生ー
「適職イデオロギーの洗脳」の切り口は面白い。そのため?まず3年もしない
うちに3分の1が夢やぶれ辞めていく。それだけでない、その後も、その影に
追われることになる。歌の文句ではないが「自分を待っている職があるはず」と。
そんなものは、あるはずはない。現実は、そんな軽い若者を拒否をする職場だけ。
そのため転々と幻影を求めてサマヨウしかない。私たちはコマーシャルで、
知らないうちに無防備に不安と劣等感と無知を煽られ多くの洗脳を受けている。
ーその辺りからー
≪ 就職活動を始めるに当たって最初に叩き込まれるのが「適職イデオロギー」。
就職情報産業の営業マンがきて、大学2年生を購堂に集めて「空気を入れる」
ときに彼らはこう言います。「ひとりひとりには、この広い世界のどこかに、
ただひとつだけ適性に合致した天職がある。この一年余りで、諸君は自分に
適正に合致したこの職業にであわなくてはならない。そのために捧げうる就活に
全エネルギーを当時なければならない」と。学生たちは驚きますけれど、
だいたい根が素直な子たち、たちまち、この「適職イディオロギー」
に染め上げられる。
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09月13日(日)
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