ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6245,閑話小題 〜さらばハイセイコー
追い切りをしている地響きが聞こえてくる
思い切ることにしよう
ハイセイコーは
ただ数枚の馬券にすぎなかった
ハイセイコーは
ただひとレースの思い出にすぎなかった
ハイセイコーは
ただ三年間の連続ドラマにすぎなかった
ハイセイコーはむなしかったある日々の
代償にすぎなかったのだと
だが忘れようとしても
眼を閉じると
あの日のレースが見えてくる
耳をふさぐと
あの日の喝采の音が
聞こえてくるのだ
―
▼ NHKTVで中継放送する記念競馬は必ず見続けてきたが、あくまで
俄ファンのレベル。賭けるほどでもない。 好きな人は… それはそれは。
私の年齢にもなれば、
< ふりかえれ ふりかえれ あとには 味わいが染み込んでいる
眼を閉じると あの日の激しさが思いだされてくる
耳をふさぐと あの日の喝采の音が 聞こえてくるのだ
残っているのは 充実感と後悔と温みある想い出 それと少々の満足感 >
・・・・・・
4416, ふしぎなお金
2013年04月19日(金)
「ふしぎなお金」 赤瀬川原平著
子供用の絵本だが、人は当たり前のように使っているお金について、あまり
考えない。お金は自由の、エネルギーの、塊。日本人は金を不浄なものと考え
がちだが、お金は血液のようなもので、人間にとって非常に大事である。
人を生かし、また殺してしまう力を持っている。 子供に諭しながら、実は
大人に語りかけている。 ーまずは、印象的な部分を抜粋ー
≪ *「冬のバーやレストランで、席につく前に、「コートお預かりします」 と
いわれて、なんなドッキリとしないだろうか。だってコートの内ポケットには
拳銃が入っている。それをそのまま預けて大丈夫なのか。というほど錯覚を持つ
ほど財布は拳銃に似ている。だから「貴重品はよろしいですか」といわれると、
何だかもっていかれるかと思って、その護身用の拳銃みたいな財布を、身近な
ポケットに移し替える。でも移し替えながら、どことなく後ろめたい、とうより、
どことなく情けない気になる。「お前はそんなに相手が信用できないのか。
そんなに拳銃なしで丸腰に、なるのが怖いのか、という`声が追いかけてくる。
そういえぱ、昔の西部劇映画には、ガンペルトそのものを外す場面があった。
宿について、あるいは自分の家に戻って、外敵なし、大丈夫、という状態で
はじめてガンペルトを外して椅子の背に掛ける。ガンマンがくつろぐ一瞬。
ところであのガンペルトとは、実はむき出しの現金を装着したベルトなのだと、
そんな感じがしないだろうか。ガンマンはその現金でいつも勝負している。
*「日本の場合は刀の大小だ。明治以前、武士はみんな刀を差していた。
男子、一歩外に出れば七人の敵、といわれるくらいで、刀の大小を肌身離さず
持ち歩いていた。刀は護身用であり、権威でもあるところは、やはりいまの
お金に似ている。武士の世界の文化の一つに茶の湯があった。招かれて行く
お茶室には、小さな躍り口が設けてある。あそこを入るには腰の大小を外して、
外の刀がけに欠けねばならない。武士はみな一瞬、躊躇したのではないか。
財布は刀やピストルと違って、人を殺める道具ではないのではあるが、人は
金のために人を殺したり、金のために自分の首を吊ったりして、金はやはり
隠然たる凶器の光を忍ばせている。拳銃も財布も、緊張の物件である。
いざとなると拳銃をぶっ放すように、札びらを切る。でも「いざ」とならない
ときは、それはそっとボケットに仕舞われている。昔よりも落ち着いた現代
社会では、さらに奥深くの内ポケットに移行している。」
*「足元にお札が落ちている。それを見たとたんにハッとする。千円札の四つ
折りにしたわずかな面が見えているだけでも、何か異様にハッとするのは何故
だろうか。足元に血が垂れている。それを見たとたんにハッとする。ちょっと
した赤い液体なのに、何か異様にハッとする。見てはいけないような、
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04月19日(木)
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