ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6203,閑話小題 〜宇宙は本当にひとつなのか −9
科学は、宇宙はもっと多くあり、10の500乗もある可能性を論じている。
科学が哲学を遥かに超えたことになる。 永遠の中の有限の存在を知った人間
が、その苦しみを緩和するためつくり上げた神も、多元宇宙論を知ると、所詮は、
そこまでということが分かる。 私にとっても、衝撃的大転換である。
137億年前のビッグバンで我々の(今度から、我々の、を付ける)宇宙が
出現し、その広がりには千から2千億の星からなる銀河が、100億もある。
そこには星の消滅の時に生じる空間の歪みが、ブラックホールになり、周辺の
星を吸い込んでいる。それは、どうも他の宇宙に通じる通路と思われる。
これが、私の知っていた宇宙である。それが、気の遠くなる数の多くの宇宙の
一つというと、根本が変わってくる。
・・・・・・
3995, 宇宙は本当にひとつなのか ー2
2012年03月03日(土)
「宇宙は本当にひとつなのか」村山斉著
先日、「宇宙論のコペルニクス以来の大転換」について書いたが、
そのタネ本が、この「宇宙は本当にひとつなのか」。私にとって、世界観が
ひっくり返るほどの驚きである。オーバーにいえば夜半に目がさめ、これを
考えると息苦しくなるほど。宇宙の果てがあるかどうか、時間の始まりがある
のか、神の存在は、自由とは何か、どこまで自由になれるのか?などの問いは、
この本を読んでしまうと根底から揺らいでしまう。 前提が宇宙がひとつ、
だったのが、10の500乗の宇宙の存在の可能性を突きつけられれば、
今までの宇宙論と、世界観は何だったのか?になる。コペルニクスの地動説が
事実と知ったキリスト教徒のようなもの。
これは万物の存在に根底から問い直しを迫った宇宙論になる。
「 宇宙で原子でできている目に見える物質は5 %に満たず、残りの約23 %は
正体不明の暗黒物質(ダークマター)と、73 %の暗黒エネルギーが占めている。
それが、どうもあるらしい。ということは、宇宙の約96%は正体不明で、それら
は他の宇宙から、私たちの宇宙に流れ込んできている 」という途方もない説。
まず、「 第一章 私たちの知っている宇宙 」から、幾つか書き出す。
* 私たちの知っている宇宙
・ 地球が太陽の周りを回る速さは、秒速 30 km。
・ 星の成分は光を分析することで解る。温度が高い場所ではどんな物質でも
ガスになる。光がガスの中を通るとガスにより決まる波長が吸収される。
このスペクトラムの欠けで元素がわかる。
・ 宇宙の年齢は137億年。宇宙が膨張して38万歳のときに電子と原子核が
くっついて光が真っ直ぐ進めるようになる(宇宙の晴れ上がり)。
このときの光が宇宙背景放射である。 地球の年齢は約46億年
・ 2006年8月に冥王星は惑星から準惑星に格下げになった。光の速度で4時間。
月は7分。 太陽系の中で恒星は太陽だけ。次に近い恒星はケンタウルス座
プロキシマ星で4.2光年。我々の天の川銀河には約2000億個の星がある。
太陽系は中心から28千光年離れた端に近い場所にあり、天の川銀河では、
まだ若く星や惑星が生まれている。太陽系は銀河の中心を秒速220kmで
動いている。
・ 銀河団より広い6.6億光年でみると、銀河は一つの点になり、
線のようにつながったフィラメント構造と空洞になった泡になる。
これを宇宙の大規模構造という。
・ 60億光年くらいの範囲で見ると、宇宙はだいたい均質で同じような性質を
もっている。 これを宇宙原理という。
・ スイス・ジュネーブ郊外の地下一周27kmの世界最大の加速器
「大型ハドロン衝突型加速器」でビッグバンを再現する実験を行なっている。
ここでは、ブラックホールをつくる計画があり、できれば4次元以外の次元、
つまり、異次元があるという証拠になる。そうすれば、異次元の中を
運動する物質の暗黒物質の正体もわかるかもしれない。
▼ この数年来で最も面白く、ショックを受けた本である。このところ、
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03月08日(木)
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