ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5805,なぜ日本人は世間と寝たがるのか ―読書日記 2
大きな建物を建築する際には土地の神様に祈りますし、地鎮祭もする。
日本は先進工業国の中でも、異様に多数の古いものを保存する唯一の国。
合理的に説明のつかない俗信・迷信の類を尊重するのです。法律ではこのように
決まっているから、というのは「社会」という概念が醸成された文化でのみ通用
することであり、世間のルールが世の中を支配する日本では通用しません。
法律よりも呪術が強い影響力を持っている。
西欧では、このような俗信迷信の類、呪術性をとうの昔に否定しています。
一神教と多神教の違いも大いに影響しているようです。日本独特のアニミズム
がこのような土壌を形成しているのでしょう。 ≫
――
▼ 一定量の経験と知識が人生には必要と最近、つくづく実感する。そこから、
知恵とか、新たな経験、知識が生まれ出る。 世間様から内実を隠し、目立つ
ことなく無難に人生を過ごすことが、生きやすいのが娑婆。そうこういうが、
世間にしろ、社会にしろ、理解していると思いこんでいる妄想がベースにある。
その妄想度合いの高いのが世間人ということ。誰もかれもが、妄想の分厚い
レンズを通して外界をみている自覚がないだけ。せめて自覚を持たないと!
・・そういうこと。
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5439,人生で最も大切な技術 ーR
2016年02月05日(金)
『幸福の探求―人生で最も大切な技術』マチウ リカール著
* 憎しみ
5年前の節目から、この方、聞こえよがしの言葉を多く投げつけられた。
これも帰り矢かと凝視すると、その憎悪は共同幻想で作られた魔物に誘発
された当人自身の猛毒。周りまわって本人への返り矢になっている。2〜3年
以内に8〜9割の確率で、本人か、連れ合いにネガティブな事態が起きている。
不幸な人間の性で、共同幻想の媒体を通して当人自身に猛毒が発するため。
で、残りの1〜2割は? 聞こえてこないだけ! と思えば心が晴れる。
自分の人生、境遇の不遇の憎しみの毒、その血の投げかけの対象探しに
目を凝らし、何時の間に「鬼の形相」の「ネガティブ3、ポジティブ1」
のマイナーに陥ってしまった人の憎しみは、何とも? 〜その辺りから〜
≪ 憎しみは、心の猛毒である・・あらゆる大量殺数、あらゆる人間の尊厳
に対する攻撃の駆動力となる。誰かに打たれたら、本能的に打ち返す。
それ故に人間社会は、正義の御旗の元に、文化度に応じたさまざまなレベルで、
報復権を構成員に与えている。通常の場合、寛容、赦し、攻撃者の状況に対する
理解などは、任意の選択と解釈される。犯罪者は自分の憎しみの犠牲者である、
と考えることは滅多にない。 復讐願望とは、基本的に、攻撃者が攻撃する
ときと同じ感情に由来している、ということを理解するのは稀だろう。
一人の憎しみが他者の憎しみを生じさせる限り、敵意、恨み、報復そして
苦しみの悪循環は永遠に断ち切れない。「憎しみに対して憎しみをもって
報いる限り、憎しみは消えることはない」は、釈迦の教えである。したがって、
流れ続ける思考から憎しみの感情を排除することが、幸福の旅への決定的な
第一歩となる。
ネガティブな怒りは憎しみの芽生える前兆。この怒りは、衝動に従い、他者
の幸せを一切省みず、セルフの要求を遮る者を誰かれなく乱暴に追い払おうと
する。この怒りは、セルフが脅かされるときに感じる敵意、あるいは、セルフ
が傷つき、軽蔑され、無視されたときに感じる恨み、等の形で表れる。
悪意は、憎しみより暴力的ではないものの、相当に油断がならないものだし、
同じくらい破滅的である。悪意は、直接または遠まわしなやり方で、誰かに
害を加えようとする願望と行為であり、煽られると憎しみに変わることもある。
憎しみは、対象の欠点を誇張し、美徳を無視する。アーロン・ベックはこう
表現している。「認識と思考が偏る、万力のように心をぎゅうぎゅうと締め
つけ、実際上または想像上の脅威に反応する。この堅固な枠が心を牢獄にし、
我々を煩わせる憎しみと暴力の主な原因となる」。
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02月05日(日)
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