ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[382881hit]
■5725,技術的特異点 〜B
同学園の広告宣伝業務を担当していた2012年4月〜15年3月、都内の広告
代理店など2社に、架空の広告業務名目で計約1100万円を請求させ、同学園
に損害を与えた疑い。同課によると、染谷容疑者は架空請求の代金を知人の
銀行口座に送金させ、宝くじの購入などに充てていた。同課は架空請求は
数千万円に上るとみている。≫
これを読んでいて、直ぐに、『長男なら何ゆえに揉みげしをしないのか?』
学園のイメージのマイナス効果は数千万ではきかないはず。これは有名なるが
故に、何度か週刊誌でバッシングを受けていた。家族問題でもあり、晴天の
霹靂、内なる深刻なブラックスワンの到来である。 70歳の峠は、誰隔てなく、
やってくるようだ。私は会社清算というカタチで、まずは5年前にきたが、
つぎの峠は?「人は先、我は後!」の楽観が、ある日、突然、
「我が先、人(他人)は後」になる。不幸の人生を過ごしてきた人は、
不幸な死が、幸福な人生を過ごしてきた人は、幸福な死が待っている。
それは、本人も、周囲も、そういう受け止め方をするからである。
・・・・・・
4995,河合隼雄 ー私が語り伝えたかったこと 〜@
2014年11月17日(月)
ー私が語り伝えたかったこと〜河合隼雄著ー
* 「三年寝姫」ばなな が過ごした‘さなぎ’の時期
次の一節に考えさせられた。人生に無駄なし!である。
≪ 先日、テレビの番組で、作家のよしもとばななさんと対談をしました。
ずいぶんと面白い話を聞かせてもらったのですが、その中で、「三年寝太郎」
ならぬ、「三年寝姫」という話がありました。「高校時代の三年間、私は寝て
通しました。教室の中でも、両手の上に頭をのせて寝てばかりでした」と、
よしもとさんが言われるのです。以前から私は、「思春期さなぎ説」を唱えて
います。毛虫が蝶になる前にさなぎの時期が必要なように、人間も、子ども
から大人になる前には、さなぎのように閉じこもり、内面的な変化を乗り
切っていくというもの。
この変化がさなぎの殻によって守られず外に向かって出ていくと、思春期の
破壊性を持った行動になるが、よしもとさんは、三年間、さなぎの時期を寝て
過ごしたわけです。そのことが、後の作家としての大きな成長に役だったことは
言うまでもないでしょう。それにしても、この間、よしもとさんが‘寝ること
を許していた’高校の先生方も、大したものです。もしそうでなかったら、
よしもとさんはきっと不登校生になっていたでしょう。ちなみに、よしもとさん
のお父さんは哲学者の吉本隆明さんですが、奥様ともども、ばななさんの意思
を尊重して、その三年間を黙って見守っていたそうです。間違ってもらっては
困るのですが、思春期の子どもは放っておけばよいと言いたいのではありません。
それは一番困ることです。その子の成長に関心は持っているけど、ある時期は
見守るだけにしておく、こういうことも大切だと言いたいのです。よしもとさん
の御両親にしても、高校の先生方にしても、その点が大したものだ思ったのです。
そもそも、見守るということは、その子に対して何かをするよりもはるかに
エネルギーがいることです。≫
▼ ここには多くの示唆がある。私にとって受験のための高校生活は思い出した
くもない時代。悪いことに鼻炎に悩まされ、机に向かうと頭が重くなるが、
山ほど記憶しなければならない教科がある。何とか卒業は出来たが、更に一年の
浪人生活を加えた『空白の4年間』。それもあって記憶から切り捨てていた。
もし希望校に入っていれば別だったのだろう・・ しかし実は、この期間を
「さなぎの時期」として見直すと、多の側面が思い当たる。 私にとって一番
面白く恵まれていた時節は、学生時代を加えた20,30歳代。
その中で特に20代。その背景には、この4年間があったという見方もできる。
読書習慣で培われたベースがあるわけでなし、何か夢中になったこともなし、
ただ、お受験の重圧の中、ただボ〜ッとしていた暗い日々!
[5]続きを読む
11月17日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る