ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5652,閑話小題 〜シネマ、『後妻業の女』が面白い! 〜②
星野凌斗くんの遺体も大阪府柏原市内で見つかり事件は最悪の結末を迎えた。
近年、全国で子どもを巻き込んだ殺人事件や連れ去り事件が相次ぐ中、
今回の事件は各地の教育委員会が子どもの安全を重点政策に掲げる中で起きた。
少年と少女は、夜に自宅を出て、朝まで街中で過ごし、事件に巻き込まれた。
番組では、インタビューやアプリでの直接対話などを通じて、数多くの子ども
たちの肉声をあつめ、子どもたちの“リアル”をひもといていく。
謎が多い事件の深層を最新情報とともに伝えるとともに、大人からは
見えなくなった子どもたちの心を描き出していく。≫
▼〈「そういう趣味?」の前科8犯の変態男が、12年の刑期を終えて出所。
そして、ことに及んだ〉。たまたま、あどけない12歳の男女が、わけも
分からないで、繁華街で彷徨っているうちに獲物になったという事件。今では、
携帯に位置情報があるため、普通の子供同士が、気楽に出会うことが出来る。
その対応は、本人同士の同意のため、コントロールは、非常に難しくなる。
子供だけでなく、大人の世界は、こんなものではないのだろう。情報化が
投げかける問題は、イスラム国の宗教の世界だけでなく、全ての分野で
根底から大きく変化を始めている。思いもよらない子供、若者の実態の
話を、身近から聞こえてくるが、これでは、仕方がない!ということか。
・・・・・・
4922,音楽を愛でるサル
2014年09月05日(金)
『音楽を愛でるサルーなぜヒトだけが愉しめるのか』正高 信男 (著)
* 「孤人」の誕生
これは「ウォークマンやiPodが、グーテンベルグの印刷に匹敵する
インパクトを世界に与えた」という説。読書は目からの視覚情報手段になるが、
ウォークマンは手軽な音楽の手段になった。それまでは、ラジオ、レコードや、
公共の場で集団で聞いていた音楽を、コンパクトな情報端末として個々が持ち
運び可能になった。それが一般大衆の「孤人」化の傾向を劇的に進むことになる。
それが今ではPCの携帯化とネット化である。
ー内容をまとめると、以下のようになる。
≪:何気なく音楽を聴いているが、実は音楽に喜びを見出せるのは人類だけ。
他の霊長類には音楽への感性が備わってない。なぜこのような違いが生じたか。
人類出現とともに社会的なコミュニのツールとして誕生した音楽が、言語と
分化し、ウォークマンやiPod、「ひとりカラオケ」など個人で愉しむものに
変わるまでの音楽の起源と歴史、機能から、人類の進化の謎を解明かしている。
:グーテンベルク以前は、書物という代物はたいへん重いもので、移動する
のはほとんど困難。手書きのオリジナル版が僧院や図書館に保管されていて、
読むためにはそこに出かけるしかない。借り出すことはできないので、気になる
記述に遭遇すると筆写するのが常だったが、活版印刷で状況は一変する。
薄い紙にぎっしりと文字をつめ込み、大量に製作することで、安価でハンディ
な活字本ができあがった。時期を同じくして、ヨーロヅパ世界では英国を
皮切りにして(乗り合い馬車という世界初の公共交通機関が出現。 乗客たちが、
この使い慣れないシステムを活用するにあたり、活字本を持参して移動中の
所在ない時間をつぶすという行為を思いつき、それが普及したとき読書という
習慣が社会に流布した。 まず最初は貴族が始めた。
彼らがとりたてて知的欲求が高かったと考えるのは、やや早計だろう。
乗合い馬車のなかの狭い空間で、身分の異なる見知らぬ者同士が顔をつき合わす、
その気まずさに平民よりも貴族が耐えられなかったことが、大きく影響した
のかもしれない。しかし本を持ち込んで、読書をすれば(または読んでいるふり
をすれば)、良い。
:グーテンベルクに遅れることと五百年で、かつて中世で起こったのと同じ
ことが音楽でも見られるようになった。 ポータブル・オーディ・プレーヤー
の最大の特徴は、いつでもどこでも、セットをすれば一人で音楽と向き合える
という点に尽きるだろう。なるほど当人の視線は拘束を受けていない。だが
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09月05日(月)
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