ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5376,武器としての決断思考 ー②
≪・シーソーで、支点を動かせば状況は変わる。大きな子の方に支点を
 近づければ、その子の側が持ち上がりやすくなる。もっと近づければ、
今度は小さい子の方が大きな子よりも効果的に体重を使えるようになる。
さらに近づければ、最後には小さい子はシーソーから降りても、指一本で
シーソーを動かし、大きな友達を持ち上げることもできる。つまりエネルギー
が働く点を動かせば、シーソーを「天秤」から「強力なてこ」に変えられる。
これがまさにアルキメデスの言わんとしたこと。十分な長さのテコと、これ
を置くことのできる台(支点)があれば、地球を持ち上げることさえできる。
 私は、人の脳もこれと同じように働くのではないかと思った。潜在的な
可能性を最大にする力は、二つの重要な要素に基づく。一つはテコの長さ、
つまり「自分が持っていると信じる潜在能力や可能性」、もう一つは支点の
位置、つまり「変化を起こす力を生じさせるマインドセット」の二つである。
・チームは幾つかの実験を行なった。アジア人女性を集めて2日に分けて同じ
難易度の数学のテストを受験させ、最初のテストの前には「女性は男性に
較べて数学が苦手」という話しをし、それを考えてもらってから試験を開始。
次に2回目のテストの前に「アジア人は他の人種よりも数学能力が高い」と
いう話をし、それを考えてもらって受験させたところ、2回のテスト問題の
難易度は同じだったにも関わらず、2回目のテストは1回目より飛躍的に跳ね
上がった。難しい案件や困難な仕事に立ち向かう時には、意識して自分が
優れていると、自分が自信を持っていると考えるようにすれば良い。
・他に「自分の能力はどんどん向上する」と考えている学生と、
「自分の能力は固定されている」と考えている学生をそれぞれグループ
にし、一定期間ごとに英語の能力を計測した香港大学の事例も興味深い。
もちろん「自分の能力はどんどん向上する」と考えている学生の成績は
どんどん良くなり、「自分の能力は固定されている」と考えているグループ
の英語の成績はほとんど伸びなかったという。「うまくできる」と思っている
人はうまくできる。そして「ダメだろう」と思っている人はうまくできない。
ならば、自分の中にある「小さな自信」の「てこ」の場所を変えて支点を
ずらすことで、「心のレバレッジ」がかかり、徐々に大きな事柄にも
自信を持って取り組めるようになるのだ。≫
▼ 人生の節目は、マインドセットを変えるチャンス。節目で、その種の
 本を読み、噛みしめてきた。大きな挫折には、多くのチャンスが隠されて
いるが、問題は、それを見つけること。 節目では、過去をオフをし、新たな
チャンスをトレードすること。その時に心のレバレッジが働く! 三年前の
支点変更に対するキーワードが、「森の生活からサバンナの世界へ」。
・・・・・・
4644, 一年で全米記憶力チャンピオンになれた理由 ー1
2013年12月03日(火)
 著者自身の実験ドキュメンタリーにした面白い本。冒頭の一節からして
読者を引き込んでいく。外部記憶としてのデジカメ、パソコン、ネットが
際限なく進化している現在、今さら内部記憶力が、何になる?と、誰しもが
思うこと。しかし、その脳も、殆ど使われてない。
私のように、特に忘れやすいものにとって、惹かれる内容である。
  ー内容紹介ー
{ 古代ギリシャで知識人の必須のツールであった「記憶術」と、最先端の
 脳科学や一流のプロたちの技術習得の秘訣を学び、全米記憶力選手権で
優勝するまでの1年を描いた全米ベストセラーの話題作。われわれ一般人でも、
訓練すれば記憶の達人になれるのか? 記憶力はせいぜいで人並みであると
自称する新進気鋭の科学ジャーナリストが、古代ギリシャの時代から知識人
の間で受け継がれてきた由緒正しい記憶術を武器に、1年で記憶力の全米
チャンピオンに輝くまでを描いた実験ドキュメンタリー。著者が体験した
記憶力訓練の記録であり、また記憶力の競技会という奇妙な世界に生息する
愛すべき変わり者たちの物語である。古代から中世にかけて、知識人の必須

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12月03日(木)
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