ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5301,閑話小題 〜持て男の「三高、三平、四低」
これっぽっちの経験しかないのに、それを拡大し、人類一般な話としてどうの
こうのというような議論までするわけ。こういう状態を見ていると、この国は
どうしようもない国になったなという感じがします。プロフェッショナルが
いないということは、いいかえれば、エリートがいなくなったということかも
しれません。いい大学に入って、いい会社に入って、というのがエリートと
いう意味ではありません。自分の頭できちっと考えることができる、しかも
その座標軸は古今東西の歴史から、芸術、哲学に通じ、科学に通じる、それが
エリートです。このような広い時空スケールの中に自分の尺度を持ち、
すべてのことが判断でき、行動できるのがエリートです。
秀才と呼ばれ、大学に残って学者になる人間はいっぱいいます。しかし、
現在のいわゆ秀才というのは所詮、与えられた問題が解けるだけの人間です。
解くべき問題がつくれない人が、多い。問題がつくれない人はエリートでは
ありません。戦後教育は、あえてエリートをつくろうとしなかったともいえます。
すべての子どもに、最初から我がある、などという誤った前提に立ったために、
教育と呼べるような教育をしてこなかったのでは? だから、当然のことながら
エリートは育たなかったのです。我は初めからあるものではありません。
我の形成途上にある人間には、我なんてないのです。しかし、いまの教育では
前提として我があるかのように扱う。それが個人の尊厳だと誤解しているー
すべての間違いの元はそこにあると思います。我とは何なのか、そもそも
それを考えたことのないような人たちが、平気で我を語り、我を主張します。
我という概念ができる過程こそ重要だ、ということが忘れられています。
それは、他との関わりの中でなければ形成できないものです。
それなのに、我というものが最初からあると思い込んでいる・・・ ≫
▼「ゆとり教育」の失敗の根本が、この辺りにあったのでは?「ゆとり教育」
は、まともな両親がいる家庭の元でこそ有効で、それがない場合はマイナスに
大きくぶれるのは周辺を見れば分かること。プロフェッショナルは、激しい競争
社会の中で勝ち抜いた結果、一強多弱から生まれ出るもの? 著者の説によれば、
全ての人がアマチュアになる。問題は自分がアマチュアと自覚できるかどうか。
キリスト教の下地がないのに、取ってつけたような戦後教育を押し付けられた
結果が、この様になった。私のレベルで40数年間、一日、2〜4時間の
独学では、広い時空スケールの尺度を持ちえるはずがない。哲学に興味を
持ったのが40歳代後半では、あまりに遅すぎた。別に、エリートになりたい
とは思わないが、我とは何か? 自分の問題とは何か? 等を、考えられる
内部モデルを確立することが、まず必要ということ。
・・・・・
4569, 世界恐慌の結果、どうなる? ー2
2013年09月19日(木)
ー5年前のリーマンショック直後に書いた内容ー
{2724、世界恐慌の結果、どうなる?ー2008年09月19日(金)ー}
《 恐慌になると過去の事例から、平均30%売り上げが減り、それに
耐えられないところから消滅を始めるという。毎日毎日、アメリカの発の
金融危機のニュースが入ってくる。100年に一度の恐慌が始った。
アメリカが風邪をひくと日本は肺炎になる、という言葉が可愛らしくて
思え懐かしい。アメリカで震度6強の経済大地震が起こったのである。
そして、大きなウネリが起こってしまった。それは大津波になり日本のみならず
世界中に押し寄せ始めた。津波と違うのは何年にもわたることである。ところが
日本は政治的空白の事態で頭がないのが現状である。これは2001年の9・11事件
に匹敵するか、それ以上の出来事。100年に一度の世界恐慌が、まず直撃する
のは日本。これがアメリカの隷属国家の運命である。次は、アメリカの証券会社
二位のモルガン・スタンレー。緊急に銀行との合併で凌ごうとしているようだが。
シティーバンクが次のターゲット。数年前まで日本を買いあさっていた米国金融
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09月19日(土)
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