ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5287,閑話小題 〜子どもたちの世界に何が〜大阪中1遺体遺棄事件〜
な活字本ができあがった。時期を同じくして、ヨーロヅパ世界では英国を
皮切りにして(乗り合い馬車という世界初の公共交通機関が出現。 乗客たちが、
この使い慣れないシステムを活用するにあたり、活字本を持参して移動中の
所在ない時間をつぶすという行為を思いつき、それが普及したとき読書という
習慣が社会に流布した。 まず最初は貴族が始めた。
彼らがとりたてて知的欲求が高かったと考えるのは、やや早計だろう。
乗合い馬車のなかの狭い空間で、身分の異なる見知らぬ者同士が顔をつき合わす、
その気まずさに平民よりも貴族が耐えられなかったことが、大きく影響した
のかもしれない。しかし本を持ち込んで、読書をすれば(または読んでいるふり
をすれば)、良い。
 :グーテンベルクに遅れることと五百年で、かつて中世で起こったのと同じ
ことが音楽でも見られるようになった。 ポータブル・オーディ・プレーヤー
の最大の特徴は、いつでもどこでも、セットをすれば一人で音楽と向き合える
という点に尽きるだろう。なるほど当人の視線は拘束を受けていない。だが
本人の注意が視線の先にないことは、誰にも見てとれる。耳から伝わってくる、
その源に行っているのだ。結果として「私の今の関心は、目の前にはありません。
文字通り、「心ここに在らず」の状態ですよ」というメッセージを強烈に発信
する機能を果たす。しかも機能的には書籍より格段にすぐれている。
手をふさぐこともないし、電車に乗っているときばかりか、通りを歩いて
いようと、あるいは走っているときでさ、彼らは公共の場にいないことに
されてしまうのである・・ ≫
▼ 視覚だけでなく、音楽を手軽に楽しめる視覚活用に、大衆がウォークマン
で気づく。数年前から、更にパソコンが手の平サイズの携帯に収まって世界的に
普及を始めた。それで、ネットで孤人が結ばれたのだから、孤人は、それまでと
違った「?人」に変わろうとしている。「?」は「弧」「拠」「壺」?
 現実世界の上にネット社会が出来て、世界を激変させている。
グローバル・ネット社会の住人の呼称は?孤独の群集、孤独の流離い
人が、気楽に、それぞれ結ばれる面白い社会になってきた。
・・・・・・
4555,横尾 忠則の老人論 ー2
2013年09月05日(木)                    
  * 人生の目的 ―バルザックの場合   
              「猫背の目線」横尾 忠則 (著)  
ー良く遊び、良く学び、良く働く。その他に「空白=虚」の領域を持つことー 
これが私の人生の目的。その虚の領域が、バルザックの人生の目的の「休息」
になるのか? 生前、死後に取り囲まれた『自分』の外(虚空)を常に意識を
するため、休息が必要ということか? 欧州のバカンスで1〜2ヶ月も休暇を
とり、生活圏から離れ、ただボッとする。それが彼らの休息。
日本にも湯治というシステムが昔からあった。軽井沢や那須などの別荘地は、
娑婆から隠れるためにある。  ーまずは、その部分からー
《 彼は「芸術家にとって暇が労働なのだ」と言う。つまり芸術家は常に規則
 に従うことを拒絶し、自らが自らの規則に生きることを本懐としている。
世の中の潮流や流行は意に介さず、無頓着でいなければならない。社会や他人の
支配に従うのではなく、その時の気分(そう、この気分が大事である)に従う
のを第一義にしなければならない。バルザックも「芸術家は自分の好きなように、
またはやれるように生きる」と語っている。「人生の日的は休息にある」という
バルザックは、芸術家は例外としてもこの彼の目的は万人に通じる。先に彼は
「芸術家にとって閑暇が労働であり、労働が休息なのだ」と言ったが芸術家は
何もしないでボーッしている瞬間にも、作品の構想を頭の中で練っている。
 だか休息中でも働いているのだと言っているのである。働くといえど肉体労働
ではない。知的というか創造的労働を体を休ませると同時に行っている。
「芸術家は休む時がないですね」と言われそうだが、確かにそうだ。

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09月05日(土)
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