ID:54501
たまに××したり。
by うらら
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■卒園式。
彼女への賞賛がざわめきとなって場内を包んだ。
あたしは我がことのように誇らしく、素敵な友達を持ったなあと思っていた。
その間も園側と保護者間とでの話し合いは続き、何とか自分の子どものクラスの証書授与の間だけは撮影許可が与えられることになった。しばらくして拍手が沸き起こり、何とか丸く収まり、遅れていた式も始まった。

今年から、卒園証書を受け取った子ども達が感謝の気持ちをこめて、それを親に手渡しする、と言うスタイルに変わった。
堂々と証書を受け取り、親の元に来る子ども達ひとりひとりの誇らしげな姿に、胸が熱くなり、自分の番がやってくるころにはこらえ切れず涙ぐんだ。

「ありがとう」

緊張して、小さな声だったが、はっきりという息子の言葉に

「はい」

と返事をするのが精一杯で、息子の頭を撫でながら泣いた。

娘が通っていたころからいろいろとあった6年間だったけど、これで全てが終わった。そう思うと肩の荷が下りてほっとしたような、なんとも寂しいような気持ちで、幼稚園をあとにした。

「ゆう、もう、これで幼稚園おしまいなんだよ」

感傷に浸りながら息子に言うと、

「うん、それよりね、ママ、ゲームをクリアするのにあと16個風船集めなくちゃいけないんだよ」

息子には今夢中になっているゲームのほうが大切らしい。

03月18日(木)
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